第83話 さくらとドライブデート
さくらの門限ギリギリは駄目だが、せめて21時頃まではさくらとデート出来る場所が無いかと俺は考え始めた所、さくらが有る場所を和やかな表情で提案して来た。
「颯太さんは、カラオケはお好きですか♪」
「んっ……カラオケ?」
「はい。そうです♪」
「公園でのデートの後は、カラオケをしましょう♪」
「其処でしたら歌も歌うことも出来ますし、軽食も摂ることが出来ます♪」
俺が気なしに返事をすると、嬉しそうな表情で言うさくら。
さくらは、歌を歌うことが好きなんだろうか?
「それにカラオケの部屋内ですと……、二人の時間も作ることが出来ます❤」
「やっぱりデートですから、そんな時間も欲しいですよね❤♪」
目を細めながら、上目遣いで言うさくら!?
そっちの方が……真の目的か!?
(俺は経験したこと無いが……カラオケ店室内で、男女の営みを聞いたことが学生の時に有ったな!!)
(俺には関係無かったが……)
高校生同士でラ○ホテルに入ることは出来ないが、実質密室や防音性に優れるカラオケ店室内なら、いかがわしい行為が出来るかも知れないが…、近年はそれを防ぐ為に部屋ごとに、防犯カメラを設置している店舗も多いと聞く。
防犯上とは言え、プライバシー問題も有りそうだが、カラオケ店を悪用した性犯罪などを防ぐ一面も有るから、健全化を保つなら防犯カメラは必要だろう……
(それに俺の場合…。本当にさくらと行為をしたければ、人気の無い場所に車で移動すれば……って、何を思っている!//////)
「……俺が歌える曲はそう無いけど、さくらがカラオケが良いなら、そうしようか!」
さっきの話し。カラオケ店室内で
仮にやってしまった場合、その防犯カメラの記録が何故か、流出する恐れも有る!?
今の時代は直ぐに、SNSに投稿したがる!?
現役高校生、男の娘と成人男性のいやらしい行為なんて、格好のネタに成る!?
さくらが求めて来ても、カラオケ店室内だけでの行為は絶対に止めさせなければ!??
「はい。そうしましょう♪」
「私は、颯太さんとギリギリまで時間を過ごしたいです❤」
笑顔で言うさくら。
俺もさくらと同じ気持ちだけど……、カラオケ店室内だけでの危ない行為は絶対に止めようと思う。
「じゃあ、今後の予定も決まったし、公園に向けて出発するね。さくら!」
「はい♪」
俺はさくらに言い終えた後、シートベルトを締めて、さくらがシートベルトを締めたのを確認してから、俺は車を発進させる。
今から、朱里さんのお店(ひなた)から公園までのドライブデートが始まる。
太陽と反対側の方向に進むので、日差しが眩しいドライブでは無い。
普通のドライブと言えば良いのか?
交通量は多い感じがするが、順調良く公園に向かって車は進んでいく。
「さくら!」
「もう夕方の時間帯に入る公園だけど、何をする予定?」
公園と言えば季節の花を見たり、後は散策しか無いだろうと思うが、俺は敢えてさくらに聞いて見る。
もしかしたら、何かの隠し球を持って居るのでは無いかと思いながら……
「……予定ですか、颯太さん?」
「公園では周辺を散策出来る場所が有りますので、周辺散策をしますよ♪」
さくらは和やかな表情で答える。
本当に周辺散策だけなの?
「えっ……それだけ?」
「何かを見たりとかはしないの??」
それでは普通に、公園に行くだけで有る。
まぁ、これがお昼前なら……お弁当を食べたりも出来るが、さっきランチを食べたばかりだし、時間的にも散策しかしようが無いと、言われればそれまでだが……
「夕方の公園も、
「それに、デートらしいではないですか♪」
はしゃぎながら言う、さくら。
さくらにとっては、俺と一緒に居られるだけで楽しいかも知れない?
「まぁ……さくらがそれで良ければ、俺は特に何も言わないけど…」
「はい!」
「私は颯太さんと、夕方の公園を一緒に歩きたいのです♪」
笑顔で言うさくら。
(散策が出来ると言うのだから、さくらは景色を見ながらの雑談を楽しみにしているのかな?)
公園デートは、デートの中では定番に成るだろう!
さくらはその定番を求めているのだと思って、俺は公園に向けて車を走らせた。
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