(三)-3
私たちが返事できないでいると、アブラゼさんはすぐにチェン氏に話を続けた。
「ありがたく全て頂戴しよう」
その直後に背後から別の声が聞こえた。
「みんな。どこにいたんだよ」
声の主は「情報屋」のエフゲニー・ゴンチャロフだった。
「何の用ですか、エフゲニー」
「明日また、大統領が演説するらしい。場所は昨日と同じところだ」
「立て続けに?」
デニスは驚いた様子だった。
私たちが呆気にとられていると「とりあえず、お食事を用意しました。朝早かったからお疲れでしょう。一休みしてはいかがですか」とチェン氏に隣の建物へと案内された。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます