(三)-2
そのアブラゼさんが部屋に入ってきて、チェン氏に言った。
「いい銃じゃないか。もしかして中国軍が現役で使用しているものと同じものか?」
「横流しではありませんよ。正規ルートで譲り受けることができました。まあ、この国に入れるときは密輸になりましたが」
「アブラゼさん、ご無事だったんですね」
デニスが言った。
「おう、お前たちも無事だったか。良かった。良かった」
アブラゼはそう言って笑ったが、続けて「だが、もうデモだけじゃあ、どうにもならん段階だ」と真顔に戻り、私とデニスの方を見た。
(続く)
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