(三)
デニスや私たちはチェン氏のセーフハウスにやって来ていた。チェン氏と話しをしていると、セルゲイ・アブラゼが部屋に入ってきた。彼もチェン氏に助けられたのだろう。
彼は反政府運動の初期からいるメンバーで、元カヘティ国防軍の狙撃手だった人だ。一〇年程前に引退し、市内で眼鏡屋を開いていたが、クーデターが起きると同時に反政府運動に身を投じた。狙撃手としての腕を認められて、過去九回ゲゲチコリを狙撃し、六回成功している。結果としては射殺できなかったので、成功ではなかったが。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます