(二)-12

「あなたたちは誰?」

 デニスが聞くと、黒ずくめの人間は「チェンさんの指示で来ました。皆さんを安全なところへ送り届けるようにと」と応えた。

「他のメンバーは?」

「既に確保しています。急ぎましょう。軍が来ます。五時ちょうどに部隊が基地を出たと報告が入っています。急がないと間に合わなくなります」

 私とデニスは彼らを信じることにした。

 裏庭に黒いバンが二台停まっていた。両方ともサイドドアが開けられており、片方は武装した黒ずくめの人間が何人も乗っていた。もう一台の方には、仲間が乗っていた。私たちも仲間が乗っているバンに乗った。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る