第31話 臭い物に蓋


ところでね・・

食材は鮮度の高さが大切ですよね。

肉などは、生でも食べられる鮮度が最高です。


この最高の肉質を保つ為には、血抜きが大切です。

血抜きをしないと臭くなって食べられたものでは

ありません。


でね・・

この血抜きは死んでからでは良くないのです。

まだ心臓が動いているうちに手早くやらないと

血が残って生臭い匂いになるのです。

詰まり・・生きているうちにヤルわけです。

魚の場合はイキジメと言いますね。


豚や牛の場合は通電などで体の自由を奪って・・

生きている内に血抜きをします。

もちろん・・血がなくなれば死にますからね。

失血死という事になります。


残酷だとお思いでしょうが・・

死んでからだと肉に血が残留してしまい、

肉としての品質が落ちてしまうのです。


で・・そんな恐ろしい仕事を誰がやるのか?


専門の施設で専門の人がやりますが・・

TVでも紹介されない隠れた仕事です。

鳥は、日本産で日に3000羽以上にもなります。

豚や牛もそれぞれ数千頭ぐらいにはなると思います。

私達の代わりに誰かが殺っているのです。


けっして気持ちの良い事ではありません。

しかし、生きるとはそういう事なのです。

綺麗ごとでは済まないのです。


それでは、アナタもお手を合わせて、合掌・・・

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