☣☣目から鱗の雑学エッセイ集☣☣

第30話 スイッチ

昼のお星は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、

見えぬものでもあるんだよ。

これは金子みすずの「星とたんぽぽ」の一節ですね。

見えないけど有るんだよ・・

見えぬものでも有るんだよ・・

そうなんです・・

見えなくても有るんですよ、体のスイッチ

我々の体には私らが意識しないスイッチが存在するんです。

そこで今回はですね・・

働き過ぎると逆に困るスイッチについてお話してみますね。

それは次の三つのスイッチです。

【抗飢餓スイッチ・・】

このスイッチは元々は餓死をしないために有るスイッチなのですが・・

ダイエットをする時には邪魔なスイッチなんです。

このスイッチが入ると体が超省エネモードになり、わずかな食事で

生きていく事ができます。

ダイエット中にこのスイッチが入ってしまうと逆に太ってしまいます。

無理なダイエットをすると、このスイッチが入りますよ。

【坑窒息スイッチ・・】

突然水に落ちたりすると呼吸を確保するのが難しくなりますよね。

特に泳げない人にとっては最悪です。

そんな時に働くのが坑窒息スイッチなんです。

脈拍や血圧を下げて酸素の消費を減らす為のスイッチなのですか・・

時に、下げ過ぎて心臓が止まってしまう事があるんですね。

急にプールに飛び込むと心臓麻痺を起こすと言われた事がありますよね。

少しずつ体を濡らして体を水に慣らしてから入った方がいいですよ。

【坑失血スイッチ・・】

怪我をすると貧血状態になる人って多いですよね。

大した出血でもないのに気持ちが悪くなってフラフラするんです。

こんな時は坑失血スイッチが入っているのかも知れませんよ。

出血を少なくするために血圧や脈拍を下げるスイッチです。

坑失血スイッチが強く働き過ぎると心臓が停止してしまうことが

あるんですよ。

外傷性ショックによる心臓停止と呼んでいます。

三つとも万が一の緊急時に必要なスイッチですが・・

文明社会で暮らす人間はあまり使わないスイッチなのでね・・

突然スイッチが入ると誤作動が起きるのかも知れませんね。