第20話 薬物キノコ
マジックマッシュルームって聞いたこと有りますか?
最近、法令で採集、所持が禁止されたキノコです。もちろん販売も出来ません。麻薬と同じ扱いです。
ですから、所持しても販売しても逮捕されます。日本ではシビレタケ属、ヒカゲタケ属が取り締まり対象となっているのです。マジックマッシュルームと欧米では呼ばれています。
私も山で見たことが何度かありますよ。
けっこう立派な株でした。人差し指の頭程度の小さなキノコがたくさん集まって大きな株になっていました。欧米では乾燥されたものが闇で取引されているようです。もちろん欧米でも違法ですけどね。
毒成分はアルカロイドの一種で・・
シロシビンが含まれていて幻覚症状を引き起こします。これは中枢神経にある伝達物質であるセロトニンに構造が似ており、セロトニン受容体に作用して幻覚、精神錯乱
を引き起こすと考えられています。
熱に対して強く、加熱しても殆ど分解されない物質です。この物質を含むアイゾメヒカゲタケ属など、計13種類の近縁種のキノコが採取、所持の規制対象になっています。
中毒症状なんですが・・
ヒカゲシビレタケを食べると30分~1時間ほどで悪寒、吐き気
ふらつき、めまいなどの症状をが出て来て、その後・・興奮、
幻覚、幻聴、精神錯乱、麻痺、手足の痺れを引き起こすと言
われています。
ヒカゲシビレタケは日本のマジックマッシュルームの中でも
シロシビン含有率が高く、2本ほど食べると中毒するそうです。
日本でこのキノコを食べて死に至った例はない様ですが・・
海外では大量に食べて死亡した例が報告されています。
で・・
マジックマッシュルームによる幻覚症状は徐々に出てくるものではなく、初期症状の”吐き気”めまい”などを経て突然くると言われています。感覚としては急に別の世界にワープするような感じだそうです。
周りがすべて花畑に見えた・・
自分が溶けていた・・
水槽の中で魚とsexした・・
アリが猫の大きさに見えた・・
光の中で神と話した・・など、など・・
その人の精神状態によって幻覚は異なるそうです。
面白半分で食べて、幻覚妄想にとらわれ・・事故や殺人、自殺だってあり得ます。だから禁止されたわけなんですね。
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