第19話 馬鹿になりたい

子供の頃、渚に立つとね・・

この水面がフランスや・・

地中海や・・

ニューヨークや・・

カリブ海に繋がっているんだって・・

そう思うとワクワクしましたね。

船員ならどこにだって、ただで行けると思っていました(笑)


だから一番船員に憧れてました。

もし船員なることが無理ならね・・

科学者になってノーベル賞を狙おうと思っていたんです。

工作とか工夫が好きで化学も得意だったから・・(笑)


子供は無知だから夢を持てるんですよね。

何も知らないから大きな夢が持てるんです。


大人に成るという事は・・

現実を知り、夢がひとつづつ壊れるって事です。

物事を知り、どれも馬鹿げた夢だと気がついた時・・

それを大人と言うのです。だから大人はつまらない・・

でもいずれ誰も大人になる・・悲しいですね。


でも、それで良いのでしょうか?

それで満足ですか?

そんなの詰まらないじゃあ無いですか・・

そうでしょう!


我々は物事を知らなくてはいけません。

しかし、知りすぎると夢が壊れ現実の壁に突き当たってしまうのです。

ジレンマですよね。


たまにはスイッチを切り替えて、しばらく馬鹿になりましょうよ。

いるじゃあないですか、そういう人が。

数千円で買える魚を釣るために、100万以上する船を買ったりする人とか(笑)

雨が降るのにバイクに乗って旅をする人とか・・車にすれば良いのにね・・

馬鹿ですよね。(笑)


でも、馬鹿だからやってるんじゃあないと思います。

馬鹿になるためにやっているんですよ。きっと・・

夢を取り戻す為にね・・

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