「ユーカとリン」
「ユーカちゃんホントに大丈夫?」リンが心配そうに聞いた。
「大丈夫です。足は引っ張りませんからリンさんは自分の事だけ守ってください。」
ユーカはそう言って笑顔を見せた。
二人は丁度8つ目の正面に位置を取っていた。
8つ目と一定の距離を保ちつつゆっくりと隙を伺いながら進む。
8つ目の姿が見えた瞬間右方向からランの影の鳥が飛ぶのが見え攻撃が8つ目に直撃したのが見えた。
「やった!ランの攻撃直撃じゃない!」
リンは喜ぶがダメージは殆ど無い。
「全然効いてない!?」ユーカが言葉を発した途端逆方向から攻撃が飛んで来た。
それはレントの物だったがその攻撃も目玉を破壊出来なかった。
「今の攻撃でも破壊出来ないなんて...」リンは足を止め見入っていた。
「リンさん!?」ユーカが心配そうに声をかける。
「あぁ...ごめんね!行きましょう!」
少し進んだ所で8つ目の唸るような声がヴォォォォォォォォォォォォォーーー!!!
と聞こえた。
「リンさん!レント君が目の破壊しましたよ!」
「ホントだ!中学生なのにスゴイわね!」
その時反対側からランの攻撃も飛んできて8つ目に直撃し目を破壊した。
「今度はランがやったわよ!」リンは手を叩いて喜んだ。
が、その手を叩いた音に8つ目が気づき向かって来た。
「気付かれた!?ユーカちゃんごめん!」
「謝らないでください!どっちにしてもやらなきゃいけないので!」
「そうだね...次は私たちの番だね!」
二人は8つ目の真正面に入る!
「陽の力を全力で集めるわ!チャム力を貸して!」
チャムは目を閉じ集中する。
すると白い光がリンを包み込んだ。
「私が時間を稼ぎます!ウォーターウォール!」
水の壁が二人の前に姿を現す。
「これなら少しは攻撃を耐えれます。」
「ユーカちゃんありがとう!」
(集中しなきゃ!もっと沢山の陽を集めないと!)
そうリンが考えてる時だった。
突然竹林が消えたのだった!
「マコト君の限界か...仕方ないまだ全力じゃ無いけど打つ!」
リンが攻撃態勢に入った。
「サンドラゴンアロー!!!」
陽の力はドラゴンの姿に変えて飛び物凄い力で8つ目に直撃した。
「やったかな...」リンは立ってるのがやっとな状態で8つ目を見続ける。
8つ目は爆煙で姿が見えない。
5つの光の玉 銀慈朗 @ginjirou1105
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