「共闘」

ギリギリまで車が近づいた時少女は吹き飛ばされていた。

「止めて!出るよ!チャム!」

リンは車が止まると同時に飛び出し少女の元に駆け寄った。

「大丈夫!?」

吹き飛ばされていたのはユーカだった。

「何とか大丈夫です...それよりあなたは誰?」

「そんな事は後で話すわ!今は目の前の目玉を倒すのが先よ!」

「はいっ!」

ユーカが何とか自力で立ち上がる。

ランも車から降り臨戦態勢だった。

「目の前にするとホントにデカいな...まずは弱点から探すか!リン!」

「分かってるわよ!みんな目を閉じててよ!」

リンの言葉にみんな目を閉じる。

「行くわよ~!フラーーーシュ!!!」

凄まじい光が辺り照らす。

8つ目の下から2つ目の目玉だけが目を閉じた。

「弱点発見!下から2つ目!」

その声にみんな目を開ける。

「弱点は下から2つ目!攻撃態勢に入る!」

「ラン頼んだよ!」

8つ目が目を開ける前にランは攻撃準備に入った。

「全ての影よ力を貸してくれ!シャドウブースト!」

ユーカも同じく攻撃準備していた。

「もう1発だけしか打てないかな...」

「ユーカ...無理しないで...」

レミーが呟く。

「私も打つ!準備OK?目開いた一瞬しかチャンスは無いよ。」

ユーカは最大の水の槍を準備。

ランは辺りの影を自分の周りに集める。

リンは光の矢を無数に作り出している。


その時だった!8つ目が雄叫びをあげた!

ヴォォォォォォォォォォォォォーーー!!!

それと同時に目を開ける!

「シャドウバースト!!!」

「ウォータースピア!!!」

「サンアロー!」

3人が同時に攻撃を仕掛ける!

全ての攻撃が8つ目の弱点を正確に捉えた!

さすがの8つ目もひとたまりも無いだろう。

そう思ったに違いない。

しかし爆煙が晴れる中黒い巨大な影が立っているのが見えた。

「う...そ...」

「マジかよ...」

「化け物...」

絶望的。各々が最大の攻撃を仕掛けたにもかかわらず8つ目は立ちつづけている。


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