「赤の光の玉」
「フラウあと何体!?」
「感じ取れるのはあと3体だね!もう増えて無いと思う。」
フラウと呼ばれる赤い精霊が答える。
「後3体なら一気に行くよ。ファイアーアローチャージ!」
「レント1体増えたよ!」
レントと呼ばれる少年が答える。
「1体位大丈夫!計4体ファイアーアローチャージ完了。」
4本の炎の矢が頭上に現れた。
「ファイアーアロー発射!」
声と同時に4本の矢は1つ目の目玉4体の弱点である目玉を正確に貫いていた!
「排除完了。」
1つ目とは言え4体の目玉を一瞬にして倒してしまった。
「レント、任務完了だよ!お疲れ様。」
レントは考えていた。
(目玉を沢山出すには目玉の数が少なくなるのか?それともわざとなのか?)
レントとは赤い玉を手にし火の霊フラウと共に目玉と戦う中学生だ。
ずいぶん日が昇り始めていた。
「夏休みとは言えこう毎晩だとさすがにキツいね。」
そう、世間的には学生は夏休み中なのだ。
「フラウ~!」
遠くより他の精霊の声がする。
フィウだった。
「フィウどうしたんだそんなに急いで。」
フィウは息が上がりながらも報告する。
「実は目玉の大将の正体が分かったんだよ!」
レント、フラウに一気に緊張が走る。
「実は目玉の大将は人間の少女なんだよ!それ以外はまだ分からないけど少女にしては遊びのつもりみたいなんだ!少女ってだけで姿形が分からない以上手が無いんだよ…」
レントは聞きたい事を聞いてみた。
「少女の遊び?その少女は何を使って目玉をだしてるの?」
「何を使ってかは大体分かってるけどまだハッキリ言えないんだ...」
「ハッキリ分かっているが、何かしらの理由でハッキリ言えないんだね?」
フィウは目を逸らしたまま話始めた。
「レントの言う通りだよ...今はハッキリとは言えないんだ...もう少しすれば全て分かるはずなんだ!それまではもう少し待って欲しいんだ...」
レントは一呼吸置き答える。
「...分かった。話せるようになったらすぐに報告してくれ!それまでは今と変わらず戦い続ける。とりあえず今は帰って休ませてもらうよ。」
レントは自宅へと戻った。
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