「目玉」
午前8時自然と目が覚める。
「起きたかボウズ。」
ここはどこなんだ...真っ白で何も無い部屋?
「ここはボウズの部屋じゃよ。ただし結界を張って目玉から見つかりにくくしているがな。」
目玉...
夜中に倒したあの化け物か...
それよりも身体が重い...力が入らない...
「無理をせず今は回復に専念するがいい。初陣であれだけの力を使ったんじゃからの。」
力か...あの木や竹になるやつか...
気になる事を聞いてみた。
「あの化け物は何なんだ?それとあんたは何者であの力は何だ?」
「ワシは地の霊ロブじゃ。大精霊園より目玉を倒す為に戦士を探しに来たんじゃ?」
「戦士ってやつに俺は選ばれたのか?て、事はまた戦わなけりゃいけないのか?」
「飲み込みが早くて助かるな。また、と言うよりは目玉の大将を倒すまで戦いは終わらんのじゃ...」
裸の大将みたいに言うなよな...
「目玉の正体はまだハッキリ分かっておらん...突如巨大な穴が空き多数の目玉が大精霊園に現れ暴れ回り大精霊園を半壊させた...大精霊王が自らを犠牲にし何とかなったが...大精霊王は亡くなられた...」
話が重すぎる...
しかしロブは話を続ける。
「大精霊王の後を継いだ王子が現在大精霊王になられた。目玉の後を追い巨大な穴に入ったらこの世界に通じておったのじゃ。」
何か話がファンタジー過ぎないか?
俺はただの高校生なんだけど…
「人間の事は前より知っておった。人間と我等が力を合わせれば目玉の大将を倒せるのではと思われた現大精霊王の命により戦士を探す事になったのじゃ。」
「大筋の話は分かった。でも何で俺なんだ!」
するとロブはとんでもない事を言いやがった!
「ワシの見つけた目玉の1番近くの家だったからじゃ!フォッフォッフォッ!」
このジジイは後で殴り飛ばしてやる!
「じゃあ俺が緑色の玉じゃない玉を選んだらどうなってたんだ?」
「あれは偽物で実は全部緑色の玉だったんじゃよ!フォッフォッフォッ!」
もう色々腹が立ち過ぎてどうでもよくなった。
「本当に目玉についてはまだほとんど分かっておらんのじゃ...目玉の数が多いほど大きく強い。本当にそれしか分からんのじゃ...」
目玉についてはまだほとんど分からないのか...それを調べながら戦うしか無いんだな...とんでもない事に巻き込まれたもんだがもう何もしないって訳にはいかないよな。乗りかかった船だやれるだけやってみるか。
「さてお前さん名前は何と言う?」
今更名前かよっ!とは言えロブは名乗ったんだから俺も名乗るのは当たり前か。
「俺はマコトだ。」
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