「初陣」

化け物の前に立った時に気がついた...

体長5メートル程、目が3つありその内両目から手が生えている...

家から見てるだけの時より化け物だ...

そんな事を考えてると化け物が巨大な手を振り上げ攻撃してきた!

避ける暇も無く咄嗟に両手でガードしてしまった!

その時緑色の光が身体包み込み何かが化け物の手に絡みついた。

それは俺の手だった。

と言うのか俺の手が木になりその手から無数の木や枝が化け物の手に絡みついて攻撃を受け止めていた!

「うわーーーーっ!俺の手がーーーーっ!」

化け物の事より自分の手が木になった事の方が俺には大変だった!

「フォッフォッフォッ!木が生まれか。それがお前さんの力じゃ!」

俺の力...?手が木になったのに力?

しかも笑ってやがる...やっぱりなんかムカつく!

「力って何だ!?どうすれば良いんだよ!?」

「お前さんの思うままに戦ってみるがいい。」

どう戦えばいい…

手が、木になっただけでどうすればいいんだ…

その時化け物がもうひとつの腕で襲ってきた!

「マズイ!両手木で塞がってる…」

とりあえずジャンプして避ける動作と共に化け物の手を蹴ってみた!

今度は足から木が出たが形が違いドリルのようなものだった。

そのドリルのような木が化け物の右腕を貫通した!

「ヴォウワァァァァァァッーーーー!」

化け物は奇声のような大声を発して仰け反った。

「これは!?」

戦える!この力でなら戦える!

どうすりゃこの木は戻るんだ...?

「イメージするんじゃ!お前さんのイメージ通り力が呼応するはずじゃ!」


イメージ...

手足が戻るイメージすると本当に元通りになった。

力の使い方は分かった。

後は目の前の化け物を倒す!

倒さなきゃ殺される...

やってやるよ!

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