第32話 採取依頼
冒険者ギルドにて
お昼過ぎにたどり着いた受付にはー人がまばらだった。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「はい。採取依頼を出したいのですが出し方教えてもらえますか?」
「かしこまりました」
そう言って受付の女性は用紙を一枚取り出した。
この中に記入をしていくらしい。
依頼内容、依頼日数、達成条件、依頼料なんかを記入していく。
今手持ちで星金貨3枚ほどあるから依頼料は足りるよね。
依頼内容は果物の採取、
依頼日数は何日のしよう?急ぎじゃ無いからなー…。むしろ常設くらいにして欲しい。いろんな果物欲しい。
「依頼料を多めに払って無くなるまで常設依頼ってのはダメですか?」
「構いませんよ。その前に依頼日数と条件、依頼料を詰めていきましょう」
「はい」
依頼日数が長ければその分遠くの果物も採って来てもらえるのかな?
「依頼日数は最長10日でお願いします」
「かしこまりました」
「達成条件は…虫食いはダメ、熟れ過ぎもダメ、単位は1kgからでお願いします。ただ同じ果物の買取上限は5kgまででお願いします。色々な種類が欲しいので」
「飲食可能な果実の採取依頼ですね。虫食い不可、熟れ過ぎ不可、最大5kgまでですね」
「依頼料の相場が分からないんですが…」
「そうですね。ランクによって変わりますね。Sランクは要相談、Aランクは白金貨1枚、Bランクは金貨5枚、Cランクは金貨3枚、Dランクは金貨1枚、Eランクは銀貨5枚、Fランクは銀貨1枚くらいでしょうか?A、Bランクは少し割安、それ以下には少し割高な価格です。ここら辺で採れる果物はCランク以下が多いので依頼を受けて貰うために割高にしました。AランクBランクは小遣い稼ぎに採ってきてもらえることを期待しましょう」
…星金貨3枚って常設には少し厳しいかも…………。
なけなしのお金払って商業ギルドでまた買取してもらおう…………。
無邪気な受付の女性の笑顔が眩しい。
「これでお願いします」
「かしこまりました。ご依頼の果物はこちらの倉庫で保管しておきますのでお越しの際は冒険者カードを見せてお声がけ下さい」
無事に依頼を終えて商業ギルドへ向かった。
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