第9話キャバクラ

しぶしぶ、キャバクラ街にくりだした。

少し高い高級な店は行列が出来ていた。


ラーメン並ぶのはわかるんですけど

なんであの店、外まで待ちが並ぶんですか?

他にキャバありますよね?

俺はキャバにハマり中の先輩に言った。


あのなー

あの人たちは

店にならんでる

わけじゃないの

あの店の中に並んでも会いたい女が居るんだよ。


はーそれも恋ですか?

恋だろうなー

だけど

既婚者はお金を払って堂々と会いに行ける

浮気じゃないしな。

俺みたいに。


しかしあの店だけ混んでますね?


この辺で一番高いんだよ。

なのに並ぶって

どんな女がいるんだろうな?

まあ、俺たちは

庶民的な子がいる。お店へ行くぞー

クリオネちゃーん。


先輩につれられてきたのは

普通のキャバで

お店の子もふつうぽい子が多い。

先輩がクリオネちゃんを指名した


俺は内心緊張した

もしかしたら

下を向いたまま顔があげられなかった。


また来てくれてありがとう。


優しい声、穏やかで品がある

佑月!!来たぞ!

俺は破裂しそうな、心臓でゆっくり顔をあげた。

キラキラしていた。華奢でフワッとした雰囲気。


佑月くん?

話しかけられてドキとした

顔を、しっかり上げて見たい

俺の動揺に気がつき先輩たちが注目する。

、、、


全く違う。

綺麗だけど違う


俺は違うと口パクで皆んなに伝えた。


先輩が、おー、なんか緊張した。

運命の瞬間、見るかもー?と

ワクワクしたよー、なんだよーと


人盛り上がりすると

俺の席にも女の子が着いた

やたら、緊張している。

はじめまして、リカです。


は?

え?リカですけど、、


あイヤイヤ、なんだよ、変にドキっとしたわ


リカちゃん緊張してる?


あ、はい、

入りたて?


いや、一年くらいです


ベテランじゃん


あの〜めちゃくちゃタイプなんですけど、


俺はあーあー。キャバだったそうだ、


あ、うん、ありがと。

俺は淡々と答えた。


いや、本当に、一目惚れだとおもいます。

初めてで、一目惚れ。

あのーモテますよね?


あ、しばらく引きこもってたから忘れてた

俺モテるんだよな、


うん、モテる。


ですよねー


いや別に嬉しいわけじゃないし


え?


え?

俺は曝露してから女の子に気を使うのをやめた


え?モテるの面倒だし


はあ、思われたらウザいって事ですか?

いや、ウザイとかじゃないんだけど

気を使うから。


あの一目惚れしたことあります?


あるよ。


じゃあ、フラれた事は


無いな


私って、無しですか?


ん?彼女として?指名として?


あの彼女としてです。


ねえ、リカちゃん

俺の事どう見えてる?


え?少女漫画に出てくる人みたいで

キラキラしてて。運命の人って

思いました。


梨花からしたら、俺もこんな感じなのかな?

と思ったらこの子に優しくしたくなった。


リカちゃん。指名していい?


いいんですか?



お名前は?

佑月


ゆずき?


ゆずきさん

連絡先教えて下さい。


あ、ごめん。それは勘弁


だめですか?


俺、すっごい好きな人居て

他、興味なくて、ごめん。


どんな人ですか?


クリオネみたいな子


あの天使みたいな?


そうそう


クリオネってかわいいけど

バッカルコーンってやつで

頭みたいなところが大きく開いて

獲物を丸飲みするんですよね?

可愛いのに、グロいの。


本当?

あー、俺いっそ食われたい!

楽にしてくれー!


それすごくないですか?

好きな人に食べられたい?

グロいんですよ。


うーん。

俺多分

今更相手がグロくても好きだとおもうわ


俺ちょっとイカれてんだよね。

好き過ぎて、


じゃあやっぱり

佑月さん連絡先教えて下さい!


一目惚れしてもう止まらない気持ちわかりますよね?

だから教えて下さい。

必ず彼女なります


俺は俺を見てるのかもしれないと思って連絡先を教えた


先輩が

佑月ー相変わらずモテるね。

勿体無いわ、


お陰さまです

もう、大好きな人がいるんだと自信満々に生きていきます、変態でいいです。


合鍵も作ろかな?

もう服も靴も買お!

モンスターでいいっす。


随分開きかおったな。

はい。先輩たちのおかげです。


でも方向は間違えてるぞ、

俺も先輩も爆笑した




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