高校の思い出

高校生のとき、同じクラスの友人から、出身中学の卒業アルバムを見せて欲しいと頼まれたことがある。

理由を聞いたら、好きな女の子が出来て、その子が僕と同じ中学の出身なんだと。

その子と僕は特に親しいわけでもなかったが、同じ中学出身ではあるので、お互い顔も名前も見知ってはいた。


まぁそのくらいならいいかと思い、アルバムを学校に持ってきて見せてあげた。


・・・


就職して3~4年目だった頃か。

その子からメールが届いた。

僕のホームページを見て、連絡してくれたのだ。


インターネットが一般家庭に普及し始めた時期で、僕は自分のホームページを作っていた。

その頃のインターネットはまだ牧歌的というか、ホームページにカウンターを用意して、キリ番を踏んだら掲示板に書き込むのがマナーとされていたような時代だ。

ホームページに自己紹介として本名や出身校の名前をそのまま載せたりしていたから、学校名で検索してたまたま見つけて連絡してくれたということらしい。


アルバムを見せてあげた友人とはまだ交友があった(し、アルバムを見せたこともその理由も覚えていた)ので、彼女からメールが来たことを彼に伝え、連絡をとりたいか聞いてみた。

連絡をとりたいとのことだった。

僕は彼女にその友人の名前を伝え、連絡をとりたがっているけどメールアドレスを教えていいか、訊ねた。

答えはOKだったので、僕は彼に彼女のメールアドレスを伝えた。


・・・


僕の仲介で彼らの仲が進展したのだったら、僕はとても嬉しい気持ちになっただろう。

でも残念ながら、その後彼が結婚したという話は聞いていないし、上手くいかなかったのだろう。(そもそも告白したのかどうかも知らないが)

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