吸血鬼と淫魔は愉悦を考える『後語り』⑤モナ編

「それは大活躍だっんですね、お姉様」


「活躍〜? う〜ん。難しい事わからな〜い」


「もう。飲みすぎですよ。それにしてもお姉様が、そんな事を。わたくしも聖職者だったのですから、少しくらい考えた事有るんですよ? 『人とは悪魔か天使か』」


「ぷぷぷ〜、何それ。ちょ〜うける。でも、久しぶりに人間と長い時間関わってみたけど、悪魔なんじゃない? 少なくとも私やサシャよりはずる賢い? う〜ん。自分勝手? わかんないっ! 鬼に言われたくもないかあ。ぷぷぷ」


「そうですねー。まぁ、わたくしも悪魔ですしね。分からないって事で飲みましょうか! ふふ」


「「かんぱーいっ」」


「あっ! 酔った勢いでサシャちゃんを咥えたらダメなんだからねっ!」



――――――――


 後日談


 何年ぶりだろう? サシャちゃんとあんなに離れた時間を過ごしたの。リリーとの情事が無かったと思いたいけれど、流石に私のサシャちゃんを寝取る事はしないと思いたいよね。


 あの少年もあの後どうなったのか分からないけど、『追放病』だったのかも分からないところだよ。とは言え、流石にあの3人も全生徒から悪意を向けられたんだし、懲りてくれたとは思いたいよね。じゃなきゃ、私の1週間があ!ってなっちゃう。


 リリーの言ってたこと。なんだっけ? あぁ、生まれながら悪なのか善なのかだっけ。正直どっちでも良いってモナちゃんは思うんだよ。なんでかって? どちらにしたって、『私が世界の頂点だからに決まってるじゃない♡』


 でも、サシャちゃんと戦う事は無いけど、実際はどうなんだろ。あっ、不味いサシャちゃんの事考えてたらサシャちゃん食べたくなってきた。




――では、サシャちゃん流に。





『アナタノ口血、頂キマス』





おしまい



――――――――――



 第4話モナ編『幼女と幼男は愉悦を貪りたい』をご覧になって頂きありがとうございました。1話2話と比べて、かなり地の文を削った作りにしてみたのですがいかがだったでしょうか。


 今回の話しですが、あくまでも、今回の虐めの題材の為に持ち出した思想の話なので、あまり深く考えずにいて頂けると助かります。祭囃子も、正直どちらでも良いという人間なので。寛大な心でお願いします。


 引き続きブクマ、評価等応援宜しくお願いします。

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