１０月２８日（月）

〈陽菜乃視点〉











【 １９時には帰ってきてね 】





ウサギからのメッセージを見て

コンビニの彼はウサギにあの日の事を

話してないままなんだと分かりホッとした…





( ・・・・１０ヶ月か… )





泣いた顔でバーまで走ったあの日から

１０ヶ月経ったんだと思い不思議な感じだった…




８ヶ月前の記念日に

ウサギが届けに来たお弁当を食べながら

泣いていたあの日…

私のウサギへの思いは今よりも小さく…

きっとウサギをもっと好きになると思っていて…





( ・・・・・・ )






ｿｳｼﾞ「ヒナ先輩！この資料お願いできますか？」






蒼司君の声にハッとして資料を受け取り

「いつまで？」と聞くと…






ｿｳｼﾞ「お昼までに出来ますか？」





「・・えっ！？」





ｿｳｼﾞ「冗談です！笑

　　 僕午後は出ますから出来上がったら

　　 デスクの上に置いといてください」





「今日中でいいのね？笑」







座ってから資料を確認していると

「最近嫌味いいませんね？」と桜が

隣りで笑っていて「ホントね」と言いながら

以前、蒼司君から言われた言葉を思い出した…






ｿｳｼﾞ「先輩の生活のメインは何です？」





( ・・・・メインはきっと… )






自分のメインが何なのかは分かっていて

それがダメなこともちゃんと分かっていた…





今もずっと…

今日会うウサギの首には

また痕がついているのかと…ずっと考えている…






そして翌朝

私はまたシャワーを顔に当てていた…







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