〈ハルト視点〉











俺の唇に手を当ててフニフニと押してきたり

さっきからずっと子供みたいに

寝たふりをしている俺の顔を触ってきている

ヒナに何やってるのと聞きたかったけど

可愛いからそのまま好きにさせていると…





「・・・・はぁ…ゃだ…」





小さな声でそう言って

俺の胸に抱きついてくるヒナを抱き寄せて

「どうしたの?」と聞くと

ヒナは少し体を揺らして驚いている






ハルト「・・・・何がイヤなの?」





「・・・・ウサギのくせに狸寝入り?」





ハルト「ヒナが触るから起きたんだよ?笑

  でっ!何がいやなのかな?」






昨日の情事後のままの素肌のヒナを

更に抱き寄せて「言わなきゃつけるよ?」

そう言って抱きしめてるヒナの

肩に唇を当てて舌で舐めると

「ンッ…」と身体を反応させてきた






ハルト「つけていいの?」






ヒナの耳元に口を近づけて囁く様に問いかけると

ヒナも手を俺の背に回してきて…






「今日はギリギリまでこうしてて」






と甘えてきて

俺の問いかけに反対しなかったから

俺はヒナの上になり白い首筋に唇を寄せて

赤い痕をつけていった…





俺はヒナのあの呟きの意味を

時間になったら帰る事を寂しがって

甘えてきているんだと勘違いしていた





だから俺が帰っても寂しくない様にと

ヒナの身体に俺の代わりの痕をつけたんだ…






俺の首後ろの痕を

皆んなから言われるたびに

ヒナも俺と同じ気持ちで

つけているんだとずっと…そう思っていた…






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