〈ハルト視点〉







セイ「おい!遅刻野郎これも頼むぞ!笑」





ハルト「分かったよ!笑」






俺はヒナを見送った後

慌ててバイト先に向かったけれど

90分の遅刻だった…






( ・・・・でも…それでも行って良かった… )










ハルト「・・・・ヒナ着いたら連絡くれる?」





「着くの23時過ぎよ?」





ハルト「それでも…連絡して…」





「・・・・・・」






ヒナが何も言わないから不安になって顔を見ると

ヒナはまた俺の目を見ていた…






ハルト「・・・・俺の目がそんなに好き?笑」





「ふふ…綺麗な目だなと思って…」





ハルト「・・・・ヒナちょっと…」






俺はヒナを前みたいに自販機の影に隠してから

「ちょっとだけ…」そう言ってから

ヒナの襟元を下にズラして吸い付いた…




今から9日間会えなくなるから…

鏡でコレを見るたびに俺のことを

思い出して欲しかったから…





唇を離してヒナの顔を見ると

怒ってる様子はなく

ただ俺の目を見つめている…






ハルト「ヒナも…つけて…」





「・・・・帰ってきたら…」





ハルト「・・・・ダメ今…」





「60点以上なんでしょ?笑

  帰ってきたらつけるから…

  今はコレで我慢して…?」






そう言って久しぶりに

ヒナからキスをしてくれた…






俺は洗い物をしながら時計に目をやり

後一時間で着く頃だなと思い

自販機の横でのヒナからのキスを思い出し

口の端が上がっていった…







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