7月7日(日)

〈陽菜乃視点〉








起きてからシーツカバーとかを洗ってから

水着を買いに行こうと出掛ける準備をしていると…






「ん?」






呼び鈴が鳴り宅配かなと思いながら

扉を開けるとウサギが立っていた






ハルト「あれ!何処か出掛けるの?」





「えっ?あぁー買い物行こかと思ってたんだけど…

  急にどーしたの??」






部屋にウサギを入れながら

何かあったのかと尋ねると

ウサギはキョトンとした目でコッチを見て






ハルト「だって今日は七夕だから

  彦星は織姫に会いに来なきゃダメでしょ?笑」





「えっ?」





ハルト「だ・か・ら!ヒナに会いにきたの!笑

  コンビニで煌オススメの

  七夕限定デザート買って来たから食べよ?」





「・・・・うん…笑」






ウサギの買って来たゼリーを食べながら

そう言えばと思い「コンビニの彼元気?」と尋ねた






ハルト「煌?元気だよ?笑」





「最近あんまり話聞かないから…」





ハルト「3年になって授業減ったから

  会うのが週2回位になったもんなぁ…

  授業ない時はじーちゃんと畑に行ってるし」






喧嘩でもしたのかと

少し心配をしていたから、聞いて安心していると

ウサギが「ねぇ!」とニコニコと

話しかけてきて「何?」と顔を向けた






ハルト「ヒナに嬉しい?報告があってね!笑」





「嬉しい報告?」





ハルト「ウチの店、月曜日が定休日になるんだ!」





「そうなの!!」






ローテーションで休みを取ると言っても

毎週休みがあるわけじゃなかったから

定休日ができると聞いて嬉しくて

最近感じていた寂しさが少し軽くなった






ハルト「ゆっくり会えない日が続いてたからね…

  また来週から一緒に夕飯食べたりしよう!」





「・・・・朝までいてくれる?」





ハルト「朝までいるよ?笑」






ウサギがこの話をする為にバイト前に

今日会いに来てくれたんだと分かり嬉しくて

また甘えたくなってきた…

 




「ハル…」と名前を呼んでキスをねだると

「何ですか織姫さま?」と顔に手を添えて

私の望む甘いキスをくれた…





水着とか20日の日に着て行く服を

買いに行きたかったけれど…

今日は中々会えない彦星が会いに来てくれたから

出掛けないでゆっくり家にいる事にした…







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る