7月1日(月)

〈ハルト視点〉







アキラ「暑いな今日も」






3限目の講義が重なっていて

いつもの焼き鳥屋で二人で昼飯を食べていた






ハルト「早く夏休みに入ってほしいよな」





アキラ「お前の場合夏休みよりも7月20だろうが!笑」





ハルト「まぁな?笑」





アキラ「よく7月の土日に予約取れたな?」





ハルト「兄ちゃんが取ってくれたんだよ!

  なんか仕事関係がどーの言ってたかな?」





アキラ「お姉さん驚くんじゃない?笑」





ハルト「多分ね?水着用意してって言ったら

    海と川どっちって言ってたし…笑」





アキラ「誰もいないプールで水着ね…

  そりゃ、バイト頑張って連勤するよな?笑」





ハルト「初めての誕生日だからね…

  あの時は祝えるなんて思ってなかったし…」






ヒナと契約で付き合っている時に

1ヶ月記念日のお祝いのケーキを買いに行った時に

この7月のヒナの誕生日には

もう側にはいないと思っていたから…







店「あら!? 1ヶ月記念でこんなケーキ渡してたら

  一周年の時は大変ね??笑」







あのケーキ屋の店員さんが言っていた言葉を

思い出しフッと笑ってから

12月28日の一周年の時には

またあのケーキ屋で段型の特別なケーキを

お願いしようと思った…




 



俺は今年の12月28日に

あの店で一周年用の2段ケーキを買い

ロウソクに火をつけて綺麗にデコレーションされた

そのケーキを一人で眺めるなんて思ってもいなかった…






一緒にはいないと思っていた

ヒナの誕生日には俺の隣に笑ってるヒナがいて…




当たり前のように一緒にいると思っていた

一周年の時には俺の隣にヒナはいなかったんだ…







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