〈陽菜乃視点〉








サクラ「先輩の彼氏って…可愛いですね?笑」





「えっ?」






お昼を外で食べていると

桜が急に笑い出して私を見ている







サクラ「デコルテライン出せないんじゃないです?笑」






「・・・・気づいてたの?」






サクラ「だって先輩前は

  Vネックのトップスが多かったのに

  最近ずっと隠してるし

  まぁ、彼氏の言いたい事も分かりますし?笑」






桜の言う通り私は丸襟タイプよりも

スッキリ見えるVネックの服を好んでよく着ていた…

そして今みたいに首の付け根ギリギリまで襟が

くるような服はあんまり好きじゃない…





(・・・首に当たって落ち着かないし… )





サクラ「先輩のデコルテラインを

  他の男に見せたくないんですよ!笑」






「見えてもどうもしないわよ…」






サクラ「えぇーしますよ!

  先輩胸大きいし、こう…なんていうか…

  心配になるんですよ!笑」






「・・・・そんなに大きくないわよ…普通よ…」






サクラ「Eです?」





「ないわよ!!」





サクラ「じゃーD?笑」






ふざける桜に「もう!」と怒りながら

目の前のハンバーグ定食に箸をつけた






サクラ「先輩帰りに買い物行きません?」





「買い物?」





サクラ「私も通勤用の服ほしくて」






〝も〟と言う事は私が痕を隠す服を

買いたい事を分かっているんだろう…

今朝の様子じゃしばらくは痕をつけるのを

やめるようには見えなかったし

からかわれるのを承知で「いいよ」と言うと…






サクラ「あと、新しい下着も欲しいんですよ?笑」





「・・・・・・」



 


ニヤニヤと笑う桜を見て

からかう気満々じゃないと思った…








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