6月2日(日)

〈陽菜乃視点〉










お昼を作っているとスマホの通知バイブが聞こえ

通知の大半であるウサギは目の前にいるから

誰だろと思いながらスマホを見てみると…


 






「・・・・え!」






ハルト「どうしたの?」






「・・・・久しぶりに集まろうって

  懐かしい友達から連絡がきたのよ」






ハルト「懐かしい?」






「カフェのバイトで仲良くなった子達よ」


 




ハルト「カフェ…男も来るの!?」






「皆んな地元に帰ったり就職でバラバラになったから

 近くにいる女の子4人だけでよ」






ハルト「ならいいよ!笑」






男が来ないと分かると安心して

ゲームを再開しだすウサギの後ろ姿を見ながら

「たく…」と呟いて目線をスマホに戻した







【 赤ちゃん産まれたよー!! 】


【 みたい!みにいく! 】


【 久しぶりに集まる? 】







ウサギにはただ集まるだけだと伝えたけど

一人の子が出産したお祝いに集まろうときていた






まだ大学生のウサギは…

どう反応していいか分からないだらうと思い

嘘をついた…





自分自身…いつかは結婚をして子供もほしいけど

まだいまいち、ピンとはきていないし…





チラッとウサギの背中に目線を向けて

ウサギとの未来を想像してみようとしたけど…






( ・・・・・・ )







小さく首を横に振ってからスマホをキッチンの角に

置いてから考えるのをやめた…







ハルト「ヒナ、お腹空いた!笑」





「はいはい…」








この時の私には

ウサギとの未来は見えていなかった…








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る