〈ハルト視点〉








「ねぇ…はーちゃん…

  ロボットのキーホルダーって何処に行けば買える?」






ハルト「キーホルダー?なんで??」






夕方からまたバイトで

今日は会いに行く事ができそうにないから

電話で話していると

ヒナの口から全く興味のなさそうな

ロボットが出てきて驚いた…







「実は…新入社員の子の…キーホルダー壊しちゃって…」






ハルト「え?ヒナが?笑 何酔っ払って踏んづけたの?」






「もう!真面目に聞いてるのよ…

 紫色した頭のでかいロボットだったんだけど…」






ハルト「紫?」






「前にはーちゃんと見た映画みたいなのとは違って

  なんか…胴長な…太ったロボット?」







ヒナが言ってるロボットがなんとなく分かり

太ったロボットの表現に笑いが出た







ハルト「多分ドロだよ!壊して怒られちゃったの?笑」






「うん…真顔で怒ってた…」







俺は勝手にオタク系の男なのかと思い

安心して話を聞いていて…






ハルト「好きな人からしたら…宝物だからね…

  ちゃんと謝らなきゃダメだよ、先輩?笑」






「分かってるよ… はぁー月曜日怖いな…」






ハルト「なに、そんなに怒ったの?」






「コンビニの…あの子に似てるのよ…」






ハルト「・・・・えっ…煌に??」






思わず寝転がっていた体を起こして

問いかると…






「いや…あの子以上かな…

 もう嫌味っぽくて、年上の私に説教するし!!」






顔がかと思い驚いたけど

性格の事かと安心してまたベッドに横になり

「煌にも説教されるの?笑」と

ふざけて問いかけると

ヒナは怒った声で「されたわよ!」と

ぷりぷりと文句を言っていた





俺の中のその新入社員の男のイメージは

カンタム好きのオタク系で神経質なヤツを

想像していたから…

煌と同じ位のイケメンだと知った時は驚いた…









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