〈ハルト視点〉











家に帰りご飯を食べてからお風呂を済ませ

リュックに明日の着替えを入れていき

また家を出てヒナのアパートへと向かった





電車の中でアクビをしながら

急にあんなメール送ってきたから

会社で何かあったのかなと考え

電車から降りると冷たい風の吹く中

早足でヒナの元へ向かい

階段を登りドアの数歩前にくると…






「・・・・ぉ…おつかれ…さま」






急に部屋の扉が開いて

ヒナも俺を見て驚いた顔をしている…






( えっ…迎えに出てきたの?? )






少し恥ずかしそうに目を合わせないで

「入って」と言うヒナはいつもと違っていて…

あのメールを送ってきたままの

甘えたいヒナなんだと分かり…



 



俺は玄関に入ると先を歩くヒナを抱き上げて

ヒナのベッドに横にさせてリュックとコートを床に

放り投げるとヒナの上に跨り少し荒めにキスをした






ヒナの身体からいつもと違う甘い香りがして

ヒナも俺とこうしたかったんだと

何となく分かり唇を離してヒナの目を見つめた…







「・・・・キス… 」






ハルト「ホント…ずるい人だよ…」



 


 


平日はもうダメだなんて怒っておいて

今はこんな甘い香りを漂わせて

甘い顔で、甘い声で…

そんな甘えた事を口にするんだから…







ハルト「週末の分もしっかり相手してよね…」






甘えた顔をするヒナの唇をペロッと舐めてから

そう言うとヒナは俺の顔に両手を添わせて



 



「ダメ…24時まで…」






ハルト「・・・・ホントにズルイね…」






顔を時計の方へと向け…

もうすぐ22時40分になるのを確認してから

またヒナの顔を見つめた







ハルト「ギリギリまでは相手してよ?」






そう伝えてから照明のリモコンを手に取り

部屋を暗くするとまたヒナに口付けた…








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