2月21日(木)

〈ハルト視点〉










「えっ教習所??」






ハルト「そう!友樹と一緒に通うんだよ!笑」






「・・・・何で急に?」






ハルト「春休みで時間あるし…

  就職の時にもいるだろうからね!」






「就職はそうね…

 私も採用決まってからバタバタ取りに行ったし…」






ヒナから残業なく帰れそうと連絡が届いたから

一緒に夕飯を食べに部屋にやってきていた

 




3月からは決算だとかで仕事が忙しくなるらしく

最近はチョコチョコと残業をして帰るヒナが

定時に帰ってくるのは珍しく

出来れば一緒にいたいとワガママを言った…








ハルト「仕事も春には落ち着く??」






「うん、多分定時で帰れるようになるかな?

 持ち帰りの仕事もないだろうし…」






ハルト「じゃー春になったらドライブ行こうね?笑」






「ドライブ?」






ハルト「車はじーちゃんの借りるから

  イチゴ狩りとか一緒に行こうよ!笑」








ヒナは料理をしている手を止めて

俺の方に顔を向けてきた






ヒナは…分かりやすい…

怒ったら直ぐ顔に出るし

嬉しい事があると頬を高くして笑うし…

甘えたい時は丸い目でジッと見つめてくるんだ…






俺はヒナの顎を少し持ち上げて

甘えたがっているヒナにキスをすると

包丁から手を離して俺の服を掴んできたから

やっぱり甘えん坊の方のヒナだったかと思い

腰を抱き寄せて深いキスに変えた






ヒナが急に甘えてきたのは

俺が教習所に通いたい本当の理由に気づいたからだろう…







( アナタの喜ぶ顔が見たいから… )







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る