2月18日
〈ハルト視点〉
ユウキ「バイト?」
「そう!試験も終わったし…
あと教習所に通おうと思ってるんだけど
アレっていくら位かかるんだ??」
ユウキ「ざっと30万位かな?」
「30万!?そんなかかんの?」
再試のない友樹を学校近くにある
ドーナツ屋に呼び出して
3月から教習所に通う友樹に話をきいた
成人式でもらった祝い金を使ってもまだ
全然足りないなと思いスマホでバイトを検索しだすが
日払い、週払いのバイトはそんなになかった
ユウキ「春休みだからな…
どこも人では足りてるだろうしな…」
ハルト「おっ!居酒屋オープニングスタッフ…
時給いいじゃん!・・でも春からか…」
ユウキ「先に研修とかはあるだろうけど…
まともな額入るのは4月末か5月だな…」
ハルト「・・・・他ないかな…」
ユウキ「そんなに直ぐに取りたい理由でもあんのか?」
友樹の言葉にスマホを置いてガラス張りの壁の向こうを眺め
「車で…デートしたくて」と呟いた…
ユウキ「デート!?旅行でもすんのか?笑」
ハルト「・・・・まぁ…夏くらいには…でもGWとかもあるから…」
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ハルト「ヒナが学生の時って春休み何してたの?」
「普通よ??バイトして…買い物して…」
ハルト「好きだね買い物?笑」
「買わなくても見るだけで楽しいのよ!もう…
あとは…あっ!免許持ってる子がいたから
皆んなでレンタカー借りて色々出かけたかな」
ハルト「へぇー…キャンプとか?」
「イチゴ狩りに行ったりマイナーな観光地行ったり…
誰かが失恋したりした時は夜中からドライブして
朝日眺めたりとかもしたなぁ…懐かしい…笑」
ハルト「朝日??失恋で??」
「はーちゃんと見たアレの逆で…
次の恋に向かってまた始めようみたいな?
慰める感じで皆んなで日の出が上がるのを
毛布にくるまって待ってたりしたのよ!」
ハルト「なんか男とは違う感じなんだね…」
「皆んなドライブ好きだったからねぇ」
そう話すヒナの顔は楽しそうに笑っていて
ヒナもドライブが好きなんだろうと思った…
ユウキ「なるほどね…笑」
ハルト「だから…早くとって旅行とかじゃなくても
色々連れて行ってあげたいから…」
ユウキ「んー…バイトしてないとローンも無理だし…
じーちゃんに借りたらどうだ??」
ハルト「じーちゃんか…」
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