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〈ハルト視点〉
俺の勘違いだと分かりホッとしている気持ちや
同棲するんだとばかり思っていた自分が
恥ずかしくなり顔を背けたけど…
少しだけ寂しさも感じていた…
ヒナは俺と一緒に住むなんて考えは
全くなかったんだと分かり…
勝手だけど悲しくなったんだ…
「はーちゃん!!笑」
フニャっと背中に暖かさを感じ
ヒナがギュッと抱きついてきているんだと分かった
ハルト「・・・・・・」
何も答えないでいると俺の耳元にヒナの吐息が
少しかかり「一緒に住むと思ってたの?笑」と
小声で囁くヒナの声は面白がっていて…
ハルト「デリカシーないお姉さんなんだから…」
そう俺が言うと「ふふ…笑」と笑い声が聞こえてきて
「ラビット君も…怒鳴るのね?」とギュッと背中に
引っ付いたままそう言うヒナにハッとして
ヒナの方へと体を向けた
ハルト「・・・・ごめんね?」
怒鳴った時にヒナは小さく肩が揺らし
怯えた顔をしながら俺に「何が悪いのよ!」と言い返してきて
唇を少し噛み手は小さな拳を作っていてギュッと握っていた…
「・・・・・・」
ハルト「・・・・ヒナ…もう怒鳴らないから…」
「・・・・嘘つくし…怒鳴るし… 」
ハルト「・・・・ごめんね…」
「・・・・ダメ…許してあげない…」
そう言って俺の首に腕を回してきたヒナを
少し持ち上げて俺の足の上に抱っこする様に座らせて
「どうしたら許してくれる」と顔を近づけて問いかけると
ヒナは唇が触れるギリギリで
「自分で考えて」と言ってキスをしてきた…
きっと…いつかまた
俺はヒナを怒鳴る日がくると思う…
そしてきっとまたヒナは泣きそうな顔をして
俺に言い返してくる日がくるはずだ…
だって俺とヒナはこれから先…
長い長い時を一緒に過ごしていくから…
( いつかアナタと一緒に住む日がくるから… )
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