1月15日

〈ハルト視点〉








ヒナにおはようの電話をすると

「今日はもう出るから」と直ぐに電話を切られ

二度寝しようかとも思ったけど

今日の昼の新幹線でアッチに帰るから

兄ちゃんにお礼を伝えようと眠い体を起こし

リビングへと降りて行った







母「え?起きたの?」






ハルト「んー、おはよう」






タツヤ「ふっ…早起きだな?笑」







俺以外は皆んな今日から仕事で

テーブルに座って朝食を食べていた







父「今日の昼の新幹線だろ?」






ハルト「うん、12時半過ぎだよ」







母さんが俺の分のパンを準備し出すのを見てから

テーブルに座り兄ちゃんと父さんと話をしていた

 






父「次は春休みか?」






ハルト「んー春休みと…夏休みかな?」






タツヤ「帰ってくる予定でもあんのか?

  向こうで遊んでばっかだったろうが?笑」






ハルト「・・・・んー…」







俺は兄ちゃんの皿に乗っている

ロールパンを1つ取って口に頬張った







ハルト「今年と…来年は出来るだけ帰るよ」






父「・・・・学生のうちわってことか?」






タツヤ「社会人になったらそうはいかないからな…」






ハルト「・・・・・・」








多分、兄ちゃんは俺の言っている意味が

分かったんだと思う…





その後家族4人で食事をして

皆んな仕事に行く準備をしだし

俺は歯磨きをしている兄ちゃんの後ろから

「色々とありがとう」とお礼を伝えた







タツヤ「お前勉強もちゃんとしろよ?」






ハルト「分かってるよ!笑」






タツヤ「あと…じーちゃんから貰った祝い金あるだろ?」






兄ちゃんは口をタオルで拭きながら

鏡越しに俺を見て「まだ使うなよ」と笑っている







ハルト「使わないけど…なんで??」






タツヤ「多分春くらいになったら必要になるぞ」






ハルト「春?」


 




タツヤ「直ぐに分かる」








兄ちゃんはコートを着ると「白玉と仲良くな」と

肩を叩いて会社に行った…









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