〈陽菜乃視点〉









自分でも変だと思う…

今まで年上の彼氏ばかりと付き合ってきたけど

あんなに泣いたり、こんな風に甘えてキスを

ねだるような真似はした事なかった…





ウサギといると今までの自分と違い

たまに怖くなってくる時がある…





コンビニで座りこんで泣いたり…

行きつけのバーにひどい泣き顔で駆け込んだり…

こんな…いつ人が来るか分からないような場所で

9個も年下のウサギに甘えたり…



 


数ヶ月前の新幹線の駅でも

自動販売機の影でキスをしたけれど

あの時とは全く違う…





あの時は求めてくるウサギに応えただけだけど…

今は私の方がウサギを求めてる…

最後のデートが終わって離れている間に

どれだけ自分がウサギを好きになっていたか分かったし

会えない日々が更に彼への想いを大きくしていった…





段々とお姉さんじゃいれなくなっている私に

自分自身戸惑っているし…怖く感じている…

もしも、お姉さんじゃいられなくなったら

ウサギに嫌われるんじゃないかと思って…




( ・・・・怖い… )





息継ぎに離れる唇にすら寂しく感じてしまう私は…

きっとバーに走って行ったあの日よりも

ウサギへの想いが強くなっているんだ…






「・・・・す…き…」






キスの合間にそう呟くと唇を離して

私の瞳を見つめてくるウサギのは目は

とても綺麗で見とれていた…







ハルト「俺は大好きだよ…

   俺はアナタのことが誰よりも好きだよ」

 


 




また近づく唇に目を閉じて「私も」と呟いた







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