第2話 かいぶつをたおせ!いじんーず!

ある町で、大きな恐竜の卵が見つかった。最初にそれを見つけた乞食は、この卵を国営博物館に売り渡し、大金持ちになった。

だが、その卵はとんでもないものだった。

買い取られてから数年たった頃、卵に亀裂が入っていた。

その亀裂は4日ですぐに広がり、中からゼヌトンと呼ばれる四足歩行の怪物が出てきた。その怪物は独身で身寄りのない人を喰らい、みるみる成長していった。そこで国は事態を終息するべく、4冊の魔法のアメコミヒーロー漫画を使って、「むてきのいじんたち」を呼び出すことにした。国民はこれを大きく指示して、偉人'sと呼んだ。

一人目はシモヘイヘ。現実でも無敵だったフィンランドの兵士。

二人目は伊能忠敬。ニッポンの地図を作った人だ。

三人目はリンカーン。アメリカで史上最高の大統領。

四人目はレオナルド・ダ・ヴィンチ。ルネサンスを代表する画家だ。

呼ばれてすぐに、四人は怪物は怪物と戦わされた。

シモヘイヘは自慢の銃の腕で、怪物に直接攻撃を仕掛け、伊能忠敬は国営博物館を歩き回り、地図を描いた。リンカーンは持ち前の演説センスで博物館に人間バリケードを作り、怪物が外に出ないようにした。レオナルド・ダ・ヴィンチは怪物の絵を描き、周囲の人に存在を教えた。

しかし、怪物はそれでも微動だにしなかった。それどころか、四人のアメコミ風ヒーロー偉人をいとも簡単に倒してしまったのだ。

「シモヘイヘ。お前は500人近く人を殺したそうだな。お前はその死んだ兵士の家族の感情を考えたことがあるか。」

「・・・ウッ」

「伊能忠敬、お前は地図を書かなければ、もっと金持ちになれたし、かわいい嫁もできていたぞ」

「なんじゃ・・・と!」

「リンカーン。お前はちやほやされたところでただの人間にすぎないぞ」

「・・・そんなこと・・・・」

「レオナルド・ダ・ヴィンチ。お前だけ悪口は無しだ。せいぜい仲間から恨まれるがいい」

「何て無情な!」

こうして、怪物は博物館を完全に占領してしまった。

近いうちに、世界中へと広まるであろう。

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