第276話 第10章あらすじ
フラニスの試練をクリアしたレントたちはメルバの街へ戻る『流星群』と最後の夜を過ごした。
彼らからの餞別として、レントは心拍計を、リンカは鉢金を、ラーシェスは武器の手入れ布をもらった。
どれも高価な物ではないが、三人の戦い方を熟知した贈り物に三人とも心から喜んだのだった。
フラニスの試練に挑み初めてから、【魔蔵庫貸与】を初めてから、一週間が経過した。実質ギルドマスターであるプレスティトとエムピーからの報告では、【魔蔵庫貸与】はこの街に限らず、全ギルドに広まっているとのこと。
そして、ほとんどの者はスタンダードプラン――最大魔力量の2倍借りて、利息は2割、2日間で返済――を利用している。
すなわち、レントには1日1割の利息が入ってくるのだ。
これからも利用者は増えていくので、レントが使える魔力量も右肩上がりで増えていくだろう。
それから、レントたちは『ボルテンダールの試練』に挑む。
三人だけでなく、名目ギルドマスターのエルティアも一緒だ。
砂漠の中心にある巨大なピラミッド――ボルテンダール墳墓。
そこが試練の場所であり、フラニスから授かった指輪の力で中に入ることが出来た。
墳墓の中は罠だらけだったが、エルティアが精霊の力を借りて気にせずに進んで行くので、罠エリアは楽に突破できた。
その後もエルティアがポンコツ振りを発揮したり、ラーシェスがなぞなぞスキルを発揮したりしながら、一行は最初の試練を突破した。
休日に行った武器屋でリンカは、手甲脚甲を購入し、ユニークウェポンである
これでリンカの二刀流と手足、頭突きを使う全身攻撃の戦闘スタイルが確立された。
ボルテンダール第二の試練はゴーレムなどのモンスターを5040体を倒すこと。
一週間かけて攻略したのだが、その間に、貧民街の聖女コットンを助けて欲しいとプレスティトから頼まれる。
貧民街で治療院を営むコットンは自らの利益を顧みず、厳しい生活を送る貧しき人々の怪我や病気を十数年も治してきた。
そんな彼女は【魔蔵庫貸与】を知り、患者を救うために緊急貸与までして、限界まで魔力を借りていた。
このままではリボ地獄に陥るという窮地に立たされていたが、彼女の人望を良く知る冒険者たちが肩代わりすることによって、問題は解決した。
この件を通じて、レントは自分のギフトが人を幸せに出来ることをあらためて実感した。
その後、第二の試練をクリアした三人は最後の試練に挑む。
それはレプリカ天使との戦いに勝利すること。
一度目の戦いは、天使が放った光線によって、三人とも死ぬほどの怪我を負い、意識を失う敗北だった。
その後、三人は夢を見る。
内なる獣が呑み込もうとする夢だ。
三人とも内なる獣の勝利し、意識を取り戻した。
夢の中で、ラーシェスは新しいスキル【
最後の試練二度目の挑戦。
ラーシェスの新スキルと三人の連携により、天使との戦いに勝利する。
試練を乗り越えた三人は、先代【暴食】のボルテンダールから話を聞く。
レントたち七罪の刻印者には、この先、天使たちとの戦いが待ち受けていると――。
試練を乗り越えた三人は、プレスティトから『狩りの街』が大変になっていると聞き、そこに向かうことになった。
◇◆◇◆◇◆◇
【後書き】
次回――『狩りの街へ向かう』
第3部第11章、開幕です!
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