第18話 シン・フカエ

 コメント欄にリンク張っておきますので見てください。フォロワーちょっと増えましたね。でもお前らと言います。途中で画像もいくつかお見せします。


 えー、元相方ですが、こいつも天然パーマです。縮毛矯正しています。昔と顔が結構違いますから、美容整形外科でエラを削ったのでしょう。で、こいつ、4回生の終盤でいきなりアナウンサー養成スクールに通い出します。出身は高知です。はい、お前ら。クイズ。誰がおカネを払ったのでしょうか。


 ヂェ、ヂェ、ヂェ、ヂェー。終了。


 正解は本人! え? パトロンいなかったのかって。こんなやつにパトロンなんかできません。あ、いや間違えた。世の中の男性すべてがパトロンなんですね。お前らのなかの約半分。


 リンクした作品のタイトルを読み上げます。あ、やっぱりあとにしよう。


 プッシーキャットぶり発揮しています。犬みたいな顔していますけど。見事です。


 ちょくちょく画像出しましょうか。著作権無視で。こいつです。福島でつい最近までアナウンサーやっていました。


 唇とほくろの位置。同じですね。


 なんでそんなAV持っているのかって? 大学時代にネットで買ったのを今でも持っています。こちらが原本のDVDです。ちょっとコーヒー飲みます。むかつきそうなので。はい。


 こいつはまず、髪の毛なんとかしたほうがいいよと言ってきました。あと眼鏡も。金くれるんですかといったら、バイトすればいいじゃんと言います。私はバイトをしていました。某レンタルビデオ屋で。親が没落して仕送りくれないので、働いたお金は生活費に消えます。


 そしたらローンとか貸金屋とかに行けとほのめかしてきます。誰が連帯保証人になるんだよ、お前か、え? お前断っただろ親にも頼めねえんだよこっちは! ああ! そんなことできねえからそんなんなんだとお前はいったよな。お前みたいに育ってねえんだこっちは。


 まあ、色々と言ってきたわけでして、逆にこいつがどうやってやりくりしていたのか調べようとある日、尾行しました。阪急電車に乗ると、地下鉄と直通運転していますからね、こいつはニッポンバシでおりて、ニホンバシじゃないですよ東京の皆さん、ナンバとは反対方面に乗り換えます。シンフカエという、シンサカエじゃないですよ名古屋のみなさん、なんかこじんまりとした駅で下車するじゃないですか。東大阪の方なら京都からガラガラの高速バス出ているので、こいつが電車使っているの感謝しましたよ、神に。


 地上に出て、こざっぱりした賃貸マンションのエントランスでインターホンを鳴らして消えていきました。ここに当時の画像ありますけどね、ぶれていますが。愛人の家かと最初思いましたが違います。ここには女が、それも自分と同じぐらいの年齢で、大学ならどこにでもいそうな女が時間をおいて次から次にはいっていきました。気づかれないよう、そっと遠目でみました。彼女らが押す部屋番号は404号室のようです。それから近くのコンビニで唐揚げ食いながら、携帯出してネットで検索しましたよ。出てきたのは、有限会社なんちゃらというところ。また1人、女が入っていきます。4時間ぐらい唐揚げ食ったり、ハッシュポテト食ったりしていました。で、ケーサツが来ます。404でなく自分のほうにです。ヤマを当ててみたくなりましたよ。


 住民の知人だが、あすこの4階から聞こえる女性の喘ぎ声がうるさいから出入りしているやつを見張って、風俗嬢っぽい人間が来たら写真取ってと頼まれたと。


 交番のポリ公いわく、ああ、あそこね、すごく苦情来ていてこの前オーナーに注意したところですがまたやっているんですか、と言ってきます。うひょ。


 ポリ公がインターフォンを何度か押します。そして中に入っていきます。出てきたら私に、注意しておきましたと言います。でもたぶん、中では何事もなかったかのように物事は進んだのでしょう。4時間たった後、こいつは出てきました。ちょっと泣いているくさい。実はマゾなんでしょうか。リンク先の動画見てください。中出しされています。


 別の日にこいつを尾行すると、京橋界隈のキャバに入りました。しかし、AVの方が強烈です。


 帰宅後、女子大生がAVにどうやって出るのだろうと不思議だったあたしは、ネットを駆使して調べました。お前らが検索してももう消されているから、どういう風にやったか言っても意味はないんですけど、シンフカエのマンションの住所や有限会社の名前とか、バイトで知ったアダルトビデオの制作会社名とを組み合わせたり、自分が働こうと思ったらこういうワード入れるなというのを使ってみたりして、探しました。結構、時間かかりましたが、努力すれば報われますよ。ムクドリ。


 東成区にあるAV制作会社があったので、だいたいの場所に見当を付けて、バイトが休みの日の夕方に直接行きました。この前のマンションとはちょっと離れていてシギノにありました。シキじゃないですよ埼玉のみなさん。


 インターフォン押したら、肥満型の男が出てきます。面接にきたと適当に言おうと思ったら、向こうはこっちー、と言い、カメラを手にして脱げー、と命じます。私みたいなのでも、性欲の対象になるのかと不思議でしたが、そんなんどうでもいい。お茶と錠剤みたいなのを渡されて、気を失いました。キィーッキッキ。たぶんこの日、初めてセックスしたんだと思います。じぇじぇじぇ。今のは鴫(しぎ)になったつもりです。そんなことはどうだっていい。しばらくあたし、ここに通うんですけどね。身体ボロボロになります。まあいいでしょう。廃盤になったしそもそも売れなかったしー。


 で、目が覚めてしばらく経ったらやらなきゃいけないこと思い出して、薬くれたデブにシンフカエあたりで乱交している奴らを知っているのか聞いたんです。盛り上がっているらしく、共同企画でもやったらどうだというというと、お前みたいなブスー、うちみたいなマニア向けのところぐらいしか相手にされないしー、そんなことを知ってどうするのだー、と聞いてきます。あたしは、カネを貸した女がそこに出入りをしているが、まだ返してもらっていないのだと言いました。男は面倒臭そうに、でもラッキーラッキー。昔の仲間がつるんでいるけど俺のことはいうなー、と言って、デスクトップPCの画面の前に呼び寄せ、制作会社はここでー、と言って、このAVのレーベルやっててー、と言って、会社はここー、と言いました。あたしこの時、肥満体の男が好きになりました。


 まあ、そんなのはどうだっていい。ネットでサンプル動画みてから、黒子の女が出ているやつを取り寄せました。ドキドキしました。向こうのことが本当に許せなくなったら、これ突き付けてやろうと思っていました。でもチキンでした、こいつ。唐揚げチキン。アナウンサーになれると思いきや、そっちのほうに行きました。こいつと合わなければ、あたしは普通に就職して、子ども作って、いや、田舎に帰って農園やっていたかもしれないのですが、そんなことはどうだっていい。はいテロップ出しました。じっくり読んでください、タイトル。こちらです。はい、以上復讐コーナーでした。次は誰にしようかな、肥満野郎はまだ先かな、いや次かも。


 どっちでもいいや。お前らお楽しみにー。

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