碧霧が、他人に本心を明かした――これは、驚きでした。
しかも、その相手が、どうにも快く思えない鷹也というのが、更に驚きです。
鷹也が、阿の国との関わりがないからかなぁ……? 今まで、「阿の国との関わりがない人」なんて、いなかったから。でも、それだけとは思えないんですよね。
鷹也って、自然に懐に入り込んでくるような「何か」を持っている気がします。
そして、こんなときに帰ってきてほしいと。
つくづく、碧霧は平穏とは縁遠いです。
……って、肩書を捨てちゃえ、ですと!?
…………いつもの碧霧だったら、「ふざけんな!」と怒ったような気がします。
「何も知らないから、そんなことを言えるんだ!」って。
なのに、「じゃあ捨てよう」とは言わないものの、怒り出さなかったということは、相当、参っている気がします。
碧霧にとって、鷹也は「いいやつ」ではないはずなのに、鷹也に救われている。……不思議な気分です。
あああ、その台詞は長柄のものだったんですか!? で、その言葉の通り、開き直って自分勝手したんですか!? ……その言葉、受け入れちゃダメなんじゃ……。
碧霧が、鷹也のことを思いやっています。ふたりの間柄が一気に変わっています。
まるで友達みたいな……そういえば、碧霧に「友達」っていなかったんでしたっけ。
作者からの返信
碧霧、ぽろりと本音がこぼれました。弱音も迷いも、口にしちゃ駄目だと思っていたと思います。沈海平で死んで勇比呂たちの無念を背負わされちゃってますから。(真比呂も背負ってはいますが、やっぱり立場が違いますからね……)
>鷹也って、自然に懐に入り込んでくるような「何か」を持っている
ありがとうございます。彼の、誰にも壁を作らないという特性は、鬼斬として生きてきた彼自身の生い立ちと深い関係があります。
そんな中、「帰ってこい」という連絡が。
鷹也、いきなり「捨てちゃえ」なんて無茶振りしましたが、ずっと追い立てられ続けた碧霧にとって「救いの言葉」となりました。無責任の勝利w
頑張れって、もうめいいっぱい頑張ってんです!
ようやく鷹也自身に意識を向け始めた碧霧です。
碧霧は、仲間や同志はいますが、友達はいません。(「友達」とは、から話す必要があるかもですが)
「北の領の伯子」であっても対等に言葉を交わすのは紫月だけです。あとは紫月と近い美玲がまだわりと好き勝手に言うかな?(でも一応、立場はわきまえている)
なので、鷹也のような存在は碧霧にとって新鮮だったと思います。
さあ、良い感じに恋の○重奏になってきましたよ~。
わあ、碧霧の心が「軽く」なった!
鷹也って、不思議ですね。(今更ですが)
同じ台詞を別の人が碧霧に言っても、「なんなんಠ_ಠ」で終わっていたかもしれません。
彼のすっと懐に入るかんじ、人の心に入るかんじ、不思議です。
(そして碧霧ならモデルより社長業だよ! デキる秘書もいるし!)
そして、ありがとうの気持ち!
友達まで、もうすぐ!?
……でも、わだかまりか。うん。どうなのでしょう。
作者からの返信
鷹也、無責任発言の勝利です!
自分を追い詰めぎみだった碧霧は、ちょっと、うん、苦しかったのかな。
嘘でも「やめればいい」と言われ、ものすごく気持ちが軽くなりました。
みんな、「頑張れ」は言うんですけど、「逃げていい」とはなかなか言ってくれない。そこに悪気もないから、いよいよ逃げれない。
それをさらりと言ってのけた鷹也、天然の「たらし」でございます。
>碧霧ならモデルより社長業だよ!
確かに。荒稼ぎしそうですな。で、『カンブリア宮殿』とかに出演するのw
ぐっと距離が縮まりましたが──、ありがとうは口にできず。伯子は複雑なのです。
いつもコメント、ありがとうございます!