16



4対7

セキュリティ側のリーダー格が仲間に向かって言う

「おい!あのバカみたいに油断するなよ。コイツらそこそこ強いようだ」

「「はい」」

店長や他の客は離れて見ている

「大丈夫だよな?あいつら!」

そう言う店長に黒服が

「全然余裕ですよ。うちのセキュリティが負けるわけがないですって。何度ああ言うのを見てきたんですか?」

「あ、ああ。そうだよな。確か8人とも他の店に比べて、ずば抜けて強いと聞いているし」

「実際、何度も今日みたいに喧嘩は見てますが常に圧勝じゃないですか。1人やられたのは油断してたんですよきっと」

そんなやり取りを聞いていて、笑うのを堪えているのは、ソファでくつろいでるシン達だった


7人に囲まれた菊地達

次に飯島兄が動いた

1番近くにいる男を探し、後ろを振り向く

ガタイが良さそうな男を見つけお互い目があった

相手からの掴みをかわし髪の毛を掴む

ボコォ!

掴んだまま下げると同時に下から顔面に膝を喰らわした

そのまま、離さず何度か膝蹴りをする

何か言おうとしてるのが分かり、手を離すがくの字に曲がって、はぁはぁ呼吸している

「よわい!まだやれるよな?」

そう聞くが返事はなかった

諦めて腹を強く蹴り、次のターゲットを見つけようと周りをみる、と...


すでに相手の誰もが立っていなかった


鼻血を出したリーダー格の男が

「す...す、すいませんでした」

と言うが

それを無視して深谷が、馬乗りになって殴り続けている

菊地をみると、1人の男の首を締め上げていた

「弟!あの2人がやったのか?」

「あー兄貴。うちらに最初はやらしてくれるって話しだったのに...、結局、取られた」

はぁー

菊地と深谷が動いたら、うちら兄弟は必要なかったと思う兄

ここからは徹底的に痛めつける

ボコ!ドカ!グシャ!

全員意識がなくなり、骨が数本折れたころ

「おい!店長!」

大きな声で菊地が呼ぶ

しかし、店長はビビってしまって隅に隠れて動けていなかった

少し待った菊地だが応答はないため

「おい!店長さんよお!これどう落とし前つけるつもりかな?そこの倒れてるお兄さん達から殴られそうになったから倒したけど...。

もちろん慰謝料くれるんだよな?」

そう脅す

相変わらず店長は震えて、どうしていいか分からずにいた


そこでやっとシンが立ち上がる

スっと店長の横まで行って話しかけた

「なあ、店長!このあとどうするの?

あの感じだと、金はもちろんだがキャストの女にも手を出すだろうし店もめちゃくちゃにされるだろうな」

その言葉店長は、はっと我に返る

「そ、それは困る。ど...どうしよう。ってかセキュリティの奴ら何やってんだよー。あ、まずオーナーに連絡しないと」

溜まっていた感情が言葉で全てでる

「と...とりあえず。女の子たちを帰した方が良いのかな...。ってあんたは誰だ」

やっと話しかけられてたことを把握した店長

シンは本題に入る

「あー、それなんだけどさ店長。俺は郊外でセキュリティの会社をしてんだけど」

そう言いながら名刺を出す

「良かったら破格で、アイツら追い出してやろうか?」

その言葉に店長が、驚く

「ほ、ほんとか?で...でも、あの半グレども、相当強いぞ。あ、あんたも見てただろ?」

もうテンパってか、敬語を忘れている店長

「ああ任せろ。なら300万でいいな?」

「は?え?300万は、たかす...」

と言いかけたが、シンの鋭い目に店長はしぶしぶ了承した

「分かった。300万でお願いします」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

リベンジ~日本を潰せ~ RRR @rRrRrRrR

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ