橋の上でSNSすな
『あーぁ、優しくてかっこいい彼氏が手伝ってくれたら いいのにぃ』
石の欄干から乗り出すように寄りかかった一人の女性。
ピロンっと小さな音がして、彼女は手元を覗き込む。画面が顔を白く照らす。
『じゃあ、僕とかはどうですか?』
「――『今ならお得ですよ、オマケでハグも付いてきます』」
SNSの言葉に続く声。同時にぎゅっと抱き締められる。落ち着く香りの優しい腕。
「ナイショだなんて、寂しいなぁ」
不満そうに呟く彼。口を尖らす彼の頬に、彼女はそっとキスをする。
『えーっ、私でいいんですか?』
イタズラっぽい笑みを隠さずに、シーッと指を唇に寄せた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます