微睡めども纏まらず

 隣家の軒先にオレンジが並んでいるのを見かけました。現実での話です。

 そこのお庭は広くはないんですけれど、日当たりは悪くなくて、樹もいくつか植えてらっしゃいます。カサカサと音がしたので、そちらに視線をやると、枝の陰に灰色の鳥がいました。

 ムクドリよりも大きくて、ハトよりも小さいくらいのサイズ。頬が橙色に染まっていて可愛らしい鳥。ヒヨドリです。


 あっ…と思って、軒先に目を戻すと、半分に切られたオレンジは、ちゃんとお皿に入れられていて、その色が鮮やかで美味しそうに感じました。


 さて、夢についてです。

 何だかぼやぼやとハッキリしないものをいくつか見ました。

 覚えているのは二つです。

 誰か知らない人が、親しげに何かについて話してくれる夢。その何かがぼやついていて、何だかハッキリしません。

 もうひとつはオレンジ。

 こちらもオレンジが焦点が合わないようなぼやぼやでした。そして、その側に怪獣!オレンジを食べようとしていたのか、何だったのか。ゴツゴツの身体をした怪獣は大きな目をギョロギョロさせて、着ぐるみみたいにゆっくり歩いていました。積み重なったオレンジの山に、灰色の身体がよく映えました。


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