第4話 エルフのみんなから...
サラマンドラを倒した後、俺もセレアも傷だらけになっていたことに気づき、
そんなタイミングでようやくダメージや疲れに襲われちょうど1日ほど寝込んだ
母の治癒魔法と身体に優しい栄養素に気を配ったお粥もスープを作ってくれたおかげで、俺とセレアは動けるくらいに、すでに回復していた。
珍しくセレアよりも早く目覚めた、昨日の出来事があって、深く眠りにつけてなかったのかもしれない。隣の部屋まで起こしに行く。
ノックした後に部屋へ入ると、セレアも起きていてベットに座っていた。
「ソル、おはよう」
「おはよセレン、そっちは寝れたか?」
「まぁ寝れたのは寝れたかな」
やっぱりセレアも同じようなクチだろう。
すでに朝ご飯を食べる時間が来る頃だ
とにかく母に挨拶とお礼をしないとだ。
「おはようソルにセレン昨日は本当にありがとうね」
母は戦えるほど攻撃や補助の魔法は使えないゆえに、安全な場所へ避難してもらっていた。
「いえ、にしてもなんでまたあんな所にあんな魔物が...」
「ホント今までも見たことなんかなかったもん」
俺とセレアは改めて考えてみるが、やはりわからない。
優しい味のするお粥を1粒残さず食べきり、コップの水を飲み切ると同時に、
ドアをノックされた。
「あ、あの、プレーナさん少しいいですか?」
少し緊張してるのか弱々しめな声が外から聞こえた。
なんですか?と母はお客の対応に玄関へ行った。
「なんだろうね?ソル」
「さぁ、昨日のことで聞くことがあるとか?」
来客なんてほとんどなかったから、少し不安な気分になる。
そうこう話してると、玄関から母が戻ってきた。
「ソル、セレン少しいい?あなたたちに話があるみたいで出てきて欲しいらしいの。」
「「え?」」
もう、緊張と不安しかない。
危なっかしいから出ていけと言われるかもしれない。サラマンドラの強個体を倒してしまったから逆に恐れさせてしまったのか。
玄関へ向かうと1人のエルフ族が居た。
見覚えがある。
(あ、あの時、サラマンドラに襲われてた人か。)
「あの、昨日は本当にありがとう...あなた達は命の恩人だわ。」
まさかのお礼を言われた。
いやまぁ、助けたのは助けたから言うかもしれないけど。
「いや、集落が襲われてるのに助けない方がおかしいですし、当たり前です」
「なんとかしないと私たちも、みんなも死んでたと思うから...」
俺もセレアも、そんなこと考えてもなかった。集落のエルフ族からお礼なんて初めて言われたぞ。
家の外へ出てみると。そこには集落のエルフ族ほとんどの人が来ていた
「うちの子、焼けてる家に取り残されてたの。あなたたちのおかげで助かったの。本当にありがとう。」
「あなたたちのおかげで、魔物に殺されることも無かった。今まで本当にごめんなさい!」
沢山のエルフのみんながお礼や謝罪をしてくれて。
沢山のお詫びや感謝の食べ物や高いオシャレな服などを渡してきた。
まさかこんな日が来るとは思ってなかった。今までの俺たちは日陰で生きてきたし。
これからもそうだと思った。
感謝を込めて集落の広間で俺たちを主役に
簡単な宴をしてくれた。
それまでなかなか食べてこなかった肉や魚も沢山出された。
遠慮なく俺たちは料理を食べ、慣れない他のエルフ族のみんなとも話をした。
夜までもてなしは続き、俺たちは
今までの人生の中でしてきた会話を超えるほどに、話しかけられ。尽くされた。
「今日はなんか。夢みたいな日だったね」
セレアは外の月を眺めながら呟いた。
「あぁ、そうだなぁ。」
夢か、確かにそうだ。もはや理想として想ったことも無かった出来事だった。
「昔の私たちは特に思ってもみなかったんじゃない?」
「たしかになぁ。」
奇遇だ。セレアも同じように俺と昔のことを考えていたんだ。
昔...
あぁ...昔の俺達には考えつかないだろうな
ひどいもんだった...
堕天使とダークエルフ、堕ちてる2人が最強愛方になるのはダメですか!? ケンちん @kenta87san
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