最終話 エピローグ
その日の放課後、この前会った駅前のカフェにひかりさんと待ち合わせをした。
もうカフェにひかりさんはいた。やっぱ、めちゃ可愛い。心臓がドキドキする。心拍数があがってるのが、はっきりとわかる。
「ごめん、待った?」
「全然、さっき来たとこだよ。」
「えっ、そんなことないよね。氷が溶けてるよ、、かなり待たせちゃってごめんね。」
「うっ、、そんなとこまで、みてるなんて。」
「この前の返事なんだけど、ぼくもひかりんのことが好きです。ぼくと付き合ってください。お願いします。」
「はい、もちろんです。っていうか、もうわたしの気持ちは、伝えてるもんね。本当に嬉しい。あと、ほんと間違えちゃって、ごめんなさい。何であのとき、ちゃんとナオくんに確認しなかったんだろ。ずっと後悔ばっかしてる。でも、直樹くんとは、最後の一線だけは越えてないからね。ほんとよかった、あのひとに初めてを奪われなくてよかった。まだたぶん間に合ったかな?だめかな。」
「うん、知ってる。今週末に、最後までするって言ってたから。大丈夫だよ。ぼくは、全然気にしてない。もう嫌なことは、忘れて、というか、ぼくが忘れさせるから。」
「えっ、なんで知ってるの、あのひと、ほんと最低っ。ありがとう、やっぱりナオくんは優しいね。大好きだよ。」
ぼくの送った写真が悪かったのと、ひかりの勘違いで、手遅れになる寸前のところで、ぎりぎり間に合った。
ひかりのファーストキスは、どうやら、直樹に奪われてしまっていたのを、すごく後悔していた。
もう死にたいって、、
いや、生きてもらわなきゃ、困る。ぼくがひかりを幸せにするんだ。
でも、もう二度とぼく以外の他の男とそういうことはしないと約束してくれた。
幼馴染のアカネが同じ高校で、クラスも同じ、家も近くにいるのが心配みたいだけど、アカネにも、彼氏ができていた。
もちろん、その相手は直樹ではない。どこか、ぼくに似たような顔立ちの部活の先輩の男だった。
直樹は、初めての彼女が美少女すぎて、他の女の子と付き合うのができないみたいだ。そりゃ、ひかりより可愛い女の子は、なかなかいないから、ハードルが高すぎるみたい。
あいつは一生、童貞でいればいいんだ。
ひかりを家まで、送って行った、別れ際に、ぼくにとっての初めてのキスをした。上手くできたかな。初めてだから、わからないや。でも、とても幸せな気持ちになった。
付き合って1ヶ月の記念のときに、とうとう、しちゃった。お互い初めてで、うまくできるか、心配だったけど、どうにかできた。ちゃんとコンビニで、あれは、買っておいた。母親に避妊はしっかりしなさいって、言われてたのを守った。まだ高校生だから、そういうのは、ちゃんとしないといけない。
このまま、ひかりとずっと一緒に過ごして、いつか結婚までできたらいいなぁ。
おしまい。
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