第3話 誤解

 カフェで、お話しの続き


「ナオくんとお話ししてるとき、違和感がかなりあったけど、まさか別のひとだなんて、思わないし、初めて会ったときにナオくんですか?って聞いたら、


はいっ、そうです。

って言われたら、そうなのかなって、思っちゃった。でも、一昨日にチャットで、すごい勘違いしてることがわかって、すぐに直樹くんに、連絡して、会って、別れてもらったの。


 最初からナオくんのことが、本当に好きなんです。わたしと付き合ってください。まだ間に合いますか?幼馴染のアカネさんにも告白されてるんですよね。」


「ごめんなさい、まだいまは頭の中が混乱してて、お返事ができないです。返事は必ずするんで、もう少し時間をもらえないかな?」


カフェで、そう言う話題は、やめて、趣味のアニメの話で盛り上がった。


お会計、もちろん、ぼくが全部、払うつもりだったのに、逆に奢られてしまった。



自宅に帰って、近くに住んでる幼馴染のアカネをすぐにメッセージを送って、呼んだ。直接会って伝えたかった。


「この前の話なんだけど、やっぱり付き合えないよ。ごめん。」



「えっ、なんで?」


「好きだった子に告白された。もう諦めようと思ってたけど、ぼくも好きだし、諦めなくて済むなら、その想いにこたえたい。」


「そのひとって、同じ学校の女の子?」


「いや、違うけど。」


「そうだよね、同じ学校の女の子たちには、私が牽制して、釘刺してたから、告白なんて、されるわけないし。」


「どういうこと?なに言ってるの?」


「1組の前田さん、5組の長井さん、かなり可愛い女子も、何人も好きって言ってたけど、手を出しちゃ、ダメだよって言っておいたの。」



 全然知らなかった。モテてるなんて、気づくわけない。ぼくはカッコ悪いから、モテないって思ってた。だから、ひかりんとメッセージやりとりしてるときも、そう言ってしまっていた。







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