●―開封府、遥か遠く(五色ひいらぎ)

▼『開封府、遥か遠く』

https://kakuyomu.jp/works/16817330650213176689

(約一万字)



 普段はファンタジーを中心に書かれている五色ひいらぎさんの作品です。


 時は宋王朝の時代。

 書画や詩賦などの芸術に入れ込んだ皇帝が国力を衰退させ、関係が悪化していた北方異民族である女真族じょしんぞくの建てたきん国によって侵攻され、遂には首都の開封かいほうが陥落。

 皇帝は捕虜となり、南方に逃れていた皇子が臨安りんあんを新たな都として宋王朝を継承した(南宋成立)、という史実があります。


 このお話は、そんな北宋から南宋へと移り変わった時代を生きた、様々な立場の(主に史書に名を残していない)人物の視点で、春夏秋冬になぞらえた四つのエピソードが語られています。


 激動の時代をあえて足元から描き、こんな人物もいたのかもしれないなと思いを馳せさせてくれる作品です。






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