●―太陽に、弓を引く。/月娘(水野酒魚。)

▼『太陽に、弓を引く。』

https://kakuyomu.jp/works/16817139555262249082

(約二千字)


▼『月娘』

https://kakuyomu.jp/works/16817139556926258976

(約三千字)



 色んなジャンルをのんびり書いてらっしゃる水野酒魚。さんによる短編を、今回は二本まとめてご紹介。

※「今回は」といいつつ、年代順で編纂している関係上、おそらく一番最初になってしまいますが……。


 それぞれ中国神話の一遍「大羿射日たいげいしゃじつ」と「嫦娥奔月じょうがほんげつ」を基にした短編です。


 「大羿射日」とは、九つの太陽が天に昇り、地上がすっかりと干上がってしまった事で、后羿こうげい羿げい)という弓の名手が、ひとつを残して残りを射落としたという神話上のエピソードです。

 地上を救った后羿でしたが、天帝の息子である太陽たちを射殺した事の罰として妻ともども神の座から追放されてしまったという話ですね。


嫦娥奔月じょうがほんげつ」は、その続きとも言えるエピソードであり、后羿の妻である姮娥こうが(後世では前漢文帝の諱を避けて嫦娥じょうがと呼ばれる)が、もう一度天に帰りたいと願い、夫の留守中に不死の薬を飲んで月に行ってしまい帰れなくなったというお話で、お月見の発祥にもなっているエピソードですね。


 この二つの神話上のエピソードを、感情豊かに肉付けされています。






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