▼『攻城　～南宋の孟珙、蒙古より襄陽を奪還す～』

（一万字）

　主に日本史の戦記物を書いている四谷軒さんの作品です。

　南宋が蒙古と盟約を交わし、金を滅ぼした後、盟約を破った南宋と蒙古が全面戦争となってしまった事を皮切りに、四十年に渡る戦いが始まったわけです。

　そんな南宋と蒙古の戦いの中心となった城が襄陽（じょうよう）。その最初の戦いを南宋側で指揮したのが孟珙（もうきょう）でした。

　そんな戦いの顛末を、普段日本史を扱っている作者さんなだけあり、日本の鎌倉時代をプロローグに配置し、宋朝より伝え聞いた話、として展開していきます。

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