懐かしいその景色や匂いに少し安心して、自分の学生時代などを思い出したりしてとりあえずリフレッシュすることにした。
そしたら懐かしい学生時代のアルバムが出てきた。
少し暇だし、旧友に電話でもかけてみるか。夢に出てきた陽葵の話でもするか笑い話にでもなればいい。
「もしもし。俺」
「お、久しぶり。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なるほどな、 お前告白すればいいじゃん。」
「はへぇ?」
「それが冷静に考えて一番いい方法じゃんか」
「そんなこと言ったって照れくさいじゃん//」
「そんなこと言った結果がその夢の中にいるお前だと思うぞ。」
そうだ。あんな想いはもうしたくない。心に詰まっていたものが少しほぐれてきて、心がスッキリした。
「ありがとう。とりあえずやってみる。」
「おん。頑張れよ。あいつ可愛いからすぐ取られるぞw」
「wwwwww」
とりあえずプレゼントの準備も整った。人生で告白の経験はほぼないが、喜んでくれるといいな。
そしてある日。
「陽葵、今日ーー。」
「ごめん、今日約束あって、、、」
またある日。
「ねぇ今日ーーー。」
「ごめん、今日も約束が」
「誰となん?」
「ごめん。今は言えない。そのうち教えるよ。」
絶対避けられるよなこれ。
あいにく女性との会話経験が少ない俺には、話しかけるコツというものがあまりわからない。
とりあえず会話ができてるためもう少し踏ん張ってみよう。
「最近どーしたの?何してるの?」
「どうしてそんなこと聞くの?」
「今は言えない。ごめん」
「どーして。好きな人でもいるのか?」
「き、急になんてこと聞くのー///」
もう陽葵の顔が全てを物語っていた。
彼女には好きな人がいる。
もう既に手遅れだった。
もう俺が行動を起こそうとしているときにはもう遅かったみたいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます