第3話 メイドと戯れる

「ところでさ」


「はい、なんでしょうか?」


 物陰から俺をみているメイドさんは少しだけ小柄で


「ここってどこなの?」


「ここって、お城、ですが?」


 んん?? と頭を捻るメイドさんかわいい。

 金髪碧眼完璧美少女メイドさんは俺専属ではあるが、24時間一緒というわけではない。代わりにやってきた二人目のメイドさんはかなり警戒心が強いようだった。


「まぁ、お城っていうのはなんとなくわかってるけど」


「そうですか」


 と、そのまま黙り込むが瞳はしっかりと俺の方を向いていて

 じっと、大きな双貌が見つめてくる


「えっと」


「はい」


 返事だけはしっかりなメイドさん。

 しかし、タンスと壁の間に挟まって、体を隠そうとしているが

 大きな双丘は隠れきれず。


「何してるの?」


「壁になります。

 メイドはご主人様に認識されることなくお仕事をしないといけませんので。

 その点、ご主人様はかなり私を集中して見てきますので、隠れます」


「会話してるのは、大丈夫なの?」


「?? コミュニケーションは必要だと思います」


「そ、そうだよね」


 少しだけ、会話が噛み合わないが、

 それでもメイドさんはかわいい。


 常識人からは得られない成分がそこにはあるのだ。


「それでね、最初に戻るんだけど。

 この世界? って何と戦ってるの?」


「敵は人間です」


「ということは、ここは魔族の国?」


「はぁ?」


 と、呆れた表情を作るメイドさんは


「魔族はとっくに滅びてます。

 私は人間です。失礼ですね」


「人間同士の戦争でもやってるの?」


「はい。そうですね」


「まぁ、もう少し優しく、無知な人に教える感じで優しくさ、ねぇ」


「私、あんまり子供好きじゃないんです」


「俺が、子供に見える?」


「大人は物知りです」


「判断基準が曖昧すぎる」


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