エイジニア幻想記 プロローグ

プロローグのみ別記

龍の眠る大陸エイジニア。

遥かなる神話の時代、万物には魔力の源となる魔素（マナ）が満ち溢れた。

天空には龍が住む数多の島が浮かび、地上には神々の住む都が広がる。

人々は広大な森で魔族や妖精たちと交わりながら暮らした世界。

そんな平和な時代もいつしか終わりを迎える。

古き神々と新しき神々、魔神と邪神、聖龍と邪龍……。

大いなる力を持つ者たちは幾星霜、その覇権を掛けて争った。

傷ついた聖龍エイジニアが海に堕ち、その形骸は悠久の時を経て大地へと変わる。

いつしかその大地は龍の眠る大陸エイジニアと呼ばれた。

数千年の間、数多くの国が興り滅び、数多くの英雄や傑物が現れては消えていった。

そして時代は新たな英雄たちの生まれる時代へと突入していく。