愛する貴女へ

@rickdom692

第1話

 愛する貴女へ、私と貴女が初めて会ったのは高校二年生の春でしたね、あの時の私は前の高校から転入してきた後で、まだ右も左もわからないという状態でした。

 初めて同級生の前で挨拶をするとき、貴女は学校を欠席していましたね。転入した時には挨拶できませんでしたが、友達の友達という形で貴女と初めて会うことができましたね。

 最初あったときは特別な感情等は抱いていなかったし、かなりの頻度で学校を欠席する貴女にいい顔をすることはできませんでしたが、学校に来て話すたびに貴女のことを知ることができました。

 だんだん、貴女のことを意識していくようになり、その感情が好意と気が付くまで時間はかかりませんでした。ただ僕には勇気が足りなかったため、貴女に好意を伝えることはできませんでした。

 高校三年生になってからも好意は収まることはなく、貴女に幾度となく好意を伝えようとするがそのたびに勇気が足らず、貴女に好意を伝えることは叶いませんでしたね。そんな私は専門学校、貴女は大学に進学しましたね。その時の私は貴女への好意を忘れるようにほかの女性と一度だけ付き合いました、ごめんなさい。しかし、専門学校で付き合っていただいた女性では貴女を忘れるほどの大きな存在にはなっていただけませんでした。

 私が課題に追われていた時、あなたはどんなことをしていたのでしょうか?私には知る由もありません。

 専門学校の二年生になるころに貴女が大学を退学したことを知りました。私にはどうすることもできませんでしたが、何か貴女の助けになりたいと思い、貴女と二人で出かけましたね。ただ、あったときに退学した理由を聞いたときに貴女は大学が肌に合わなかったといっていましたね、それが真実かどうかは当時の私ではわかりませんでした。

 久しぶりにあなたと遊んだ私はやはり貴女が忘れられず、貴女に好意を伝えたかった。好きだ、とたったの三文字すらいえない自分自身を呪いました、それと同時に私は言えなくてよかったかもしれないとも思っていました。貴女に拒絶されたらどうしようと、そんな考えが私にまとわりついていました。貴女と遊ぶ日々が続いたある日、私がアルバイトを行っていると一組のカップルとお会いしました。その人たちに私は思い人がいることを伝えました。そしたらカップルの男性が私に向かって思いは伝えたほうがいいと熱弁し始めました。その男の人とはアルバイト終了後見ることはありませんでしたが、私はその男の人の言葉を胸に抱き、自分自身で背中を押し、携帯電話を取りだし、貴女に電話し始めました。

 内容としては貴女が好きだ、と電話で伝えました。

はっきり言います。私はこの告白の仕方は最悪の選択だと思っています。何年も思い続けてきた貴女に電話で思いを伝えるのは愚行中の愚行とも思いました。本当は口頭で伝えたかった、貴女の顔を見て、貴女の目の前で、貴女の手を取りながら言いたかった。今更どうとも言えませんが、結果として貴女は私の告白を受け入れてくれました。ありがとうございます、私は貴女と付き合って恋人という特別な関係になれたことをとてもうれしく思っています。

私の愛する人、私の愛しき人、どうか私の愚かな詩を見ないでください。

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