第27話:それ、授業でやったっけ…?

 以前にエッセイでも書いたかもしれないんですけど、工業高校に通っていたからか一般科目の授業をあまり受けていませんでした。

『授業を受けてなかった』って書くとサボってるみたいですけど、工業高校とか一部の高校は授業内容が普通科とは違うんですよね。

 数一AとかBとか…『え…何それ美味しいの?』って感じで。

 高校生で習った数学とかって…サインコサインタンジェンドと因数分解とかしか記憶にないかも。

 でも、結局なんだかんだで大学にも進学しなかったし普通に生きて来れました。

 別高校の普通科に通っていた弟よりも私の方が、一般科目においては授業回数も種類も少ないんですよね。

 正直そんな状態でも29歳まで来れたし、『学校で習う授業なんてそんなもんよ』って思ってたわけなんですけども…。

 最近、『少し損しているかもしれない』と思うようになりました。


 なんでそんな風に思ったかというと。

 最近観劇に行った舞台が、フィクションではあるんですが史実を元にした作品だったんですよ。

 シリーズもので、『実際の戦争に○○(オリキャラ)が居たらどうなっていただろうか』みたいなっ感じの作品なんですよ。

 史実ではないけど、個人的に一番近いのはCLAMP先生の【ツバサクロニクル】ですかね。

 一緒に観劇した友人は、『今回の作品に出てきた○○戦争って昔授業で習ったから、なんとなく登場人物の関係性も理解できたよ』って言われたんですけど、正直私は習った記憶がなくてですね…。

 …とか言いつつも、私が忘れてるだけで本当は授業で習ってた…なんてオチだったら当時の先生に大変申し訳が無いんですけどね。

 因みにその舞台は、毎回違う時代を題材にしているんですが、最新作ではスペインの80年戦争が題材でした。

 私は『80年戦争』というフレーズを聞いて、『ガンダムで似た様な言葉聞いたことがあるなぁ』ぐらいにしか思ってなくて…。

 終演後に友達から『授業で習った』と聞いて驚いたものです。

 習った事がある方々は、いつぐらいに習ったんですかね…。

 流石に中学生とかだったら義務教育だからそんなに差は無いいはず。

 私が高校生の時は、

 1年生:なんか政治的なやつ

 2年生:世界史(エジプト系考古・中国)

 3年生:日本史(縄文時代~新選組手前まで)

 ↑が高校生で習った社会科的な内容なんです。

 世界史はもう1ヵ国あった気がしなくもないけど何処だったかな…。

 一般的な普通科の学校だったらまた違うんでしょうけど、私が通っていた高校では毎年習う科目が変わるんですよね。

 1年間でそれぞれ授業をやらないといけないので、教える側も大変だとは思います。

 とはいえ、私の場合考古学メインの先生だったので、かなり特殊な授業だったと思います(笑)

 まぁ、私自身個人的には考古学大好物なのでなんなら1年間縄文弥生でも構わなかったんですけどね。

 ですけどねぇ…。

 私って、そこまで精度は高くないけど自己満足の範囲で観劇した作品の考察とか思案するんですけども、脚本家や演者のインタビューを参考資料にするかどうかってあるんですよ。

 なにか元ネタがあるのなら、それも履修したうえで『元ネタと同じ部分・違う部分』の意味を考えたりするんですけど…。

 …多分よく聞く元ネタはオペラ座の怪人とかかなぁ?

 といっても、私がオペラ座の怪人通ってこなかったから元ネタわからないんですけどね。

 余談ですけど、私が現在執筆している作品の元ネタは自分自身です。

 強いて言うならこのエッセイかな。


 話を戻すと…。

 今回観劇した作品の時代背景として、スペインから独立しようという動きから起こってしまった約80年戦争の時代なんですけど…。

 授業で習った記憶が無い私にとっては、フィクションの部分と史実の線引きが出来ない状態なんですよ。

 なんだろう…ちょっとオーバーな表現するなら、『魚=刺身(切り身)だと本気で思っている』ぐらいの感じ?

 実際に観劇した舞台の登場人物の中で、史実に登場する人物は誰でフィクションの人物は誰なのか…。

 知らないこそ、フィクションと史実が混ざり合ってるとわかっていても、全てがフィクションなんですよね。


 元ネタを知っている利点としては、初観劇の状態でも登場人物の関係性や作品の展開が予想できるので、内容がすんなり頭に入ってくること。

 専門用語が出てきても、授業で習ってる記憶が残ってるなら横文字が多くても理解しやすいんじゃないかなって思います。

 逆に個人的に知っていてイマイチな部分は、観劇中ずーっと2種類の人格を管理しないといけなくなるわけです。

『人格』って表現するほど大げさなものじゃないですけど、ニュアンスとして伝わってくれると嬉しいんですけど…。

 A:純粋に劇場で見聞きした内容を受け取り記憶する人格

 B;記憶の中にある元ネタを掘り起こしたり、展開の先読みをする人格

 今回観劇した作品では、史実を知らないのでAのみで楽しませていただきました。

 Bは、なにも元ネタを知っている時だけじゃなくて同じ作品の2回目以降の観劇時でもでてきますね。

 どんな感じかというと、基本的にはAの人格のみで観劇するんですけど、時々Bが実況解説みたいな感じで『次のシーンで○○のアドリブがあるはず』『前回観劇した時はここのシーン死角になってて見えなかったんだよな』とか考えながら観劇することになるんですよね。

 皆さんは、舞台に限らず映画やドラマ・アニメ等を見る時どうですか?


 常に頭フル稼働させながら観劇するから、翌日体バッキバキになってたりするのかな(笑)

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ちょっとばかし、思う事がありまして。(2022年) 桜木 彩 @aya_sakuragi

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